進化し続ける俳優・志尊淳、2018年はどうなる? 去年の活躍を振り返る

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 2017年に一気にブレイクを果たした俳優が大勢いる中で、その一角に入るであろう志尊淳という俳優は、一作で一気に飛躍するのではなく、作品ごとにポテンシャルの高さを見せつけ、あらゆる役柄に挑みながら着実にその実績を積み上げてきた印象だ。2017年の彼は、ドラマ『きみはペット』にはじまり、4本の映画に出演。さらに舞台やCMでも活躍を見せていた。

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 これまでの彼のキャリアを振り返って、真っ先に浮かぶ彼の持ち味といえば、甘いルックスと愛嬌たっぷりの表情に他ならない。彼と同じように20代前半の“イケメン俳優”たちが誰一人持ちえていない、独特の可愛らしさが前面に発揮される役柄を演じればたちまち、今現在の俳優界では彼にしか演じられないと思わずにいられない特別感が生まれる。前述した『きみはペット』しかり、イケメン俳優が勢ぞろいした映画『帝一の國』でも、まさにそれが存分に活かされていた。

 そんな彼は、多くの出演作を抱えたこの一年の中で、次から次へと新たな表情を披露し、その演技の幅の広さを見せつけたのだ。思春期の少年の、脆く危なっかしい心理を全身で体現した舞台『春のめざめ』や、これまで演じてきたキャラクターとは正反対の不気味さを兼ね備えた最強の用心棒を演じ、アクションシーンにも挑戦した映画『探偵はBARにいる3』。

 そしてなんと言っても、9月にNHKで放送されていたドラマ『植木等とのぼせもん』で演じた、往年の名コメディアン・小松政夫役は、彼の俳優としての実力を最大限に見せつけることができた役柄といってもいいだろう。

 昭和の喜劇王・植木等に弟子入りをし、付き人からスターへと成長していく彼の姿から、当時の芸能界の実情がリアルに、そしてユーモラスかつシニカルに描き出されていく。キャストのほとんどが想像以上の好演を見せた中で、彼は物語の中心人物としてその存在感を守り続けた。今年の国内ドラマの中でも、同作での彼の演技は五本の指に入るのではないだろうか。

 もちろん、「D-BOYS」の一員としてデビューし、戦隊シリーズや“テニミュ”という王道のイケメン俳優路線を歩んできた彼は、秋に公開された映画『覆面系ノイズ』のユズ役をはじめ、現在放送中のコロプラのアプリ「PaniPani」のCMなど、いわゆるイケメン俳優枠の役柄も難なくこなしていく。基礎を埋めながら、自分の個性が活きる役、そしてさらに先の役柄まで、満遍なく演じ切った、実りある一年だったのではないだろうか。

 そして1月5日からNHKで放送されるドラマ『女子的生活』で志尊は、トランスジェンダーの主人公を演じる。見た目は美しい女性だが、実は男性で、恋愛対象は女性という、非常に難しい役柄でありながらも、すでに公開されているPR動画からは、ひとつひとつの仕草に気を配りながら、しっかりと演じられていていることが顕著にわかる。原作者の坂木司も絶賛する彼の演技は、大きな注目を集めることだろう。

 さらに、同じく1月7日から始まる日本テレビ系の日曜ドラマ『トドメの接吻』では、山崎賢人演じる主人公 、堂島旺太郎の後輩ホスト・小山内和馬を演じる。新田真剣佑や佐野勇斗、菅田将暉といった若手イケメン俳優勢が揃ったこのドラマで彼が、『帝一の國』のときと同じように、持ち前の魅力に磨きをかけてくれることにも期待したい。(久保田和馬)