4日、韓国メディアはこのほど、新作の公演や映画が増える年末年始に公共のエチケットを守らない観客「カンク族」による被害が増加していると報じた。資料写真。

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2018年1月4日、韓国・マネートゥデイはこのほど、新作の公演や映画が増える年末年始に公共のエチケットを守らない観客「カンク族」による被害が増加していると報じた。

「カンク族」とは韓国に最近登場した造語で、「観客クリティカル(※他の観客の行動のせいで観覧に支障を来す場合に使う)」の略語。観覧中にスマートフォンの使用や対話など周りの観客に迷惑をかける人を指すのだが、現状ではこれを制止するすべがなく「観客自ら観覧エチケットを守ることが重要」との指摘が出ているという。

公演中に最もよく見られるカンク族は「スマートフォンの使用」で、スマートフォンの画面の明かりからSNSの着信音、中には通話など多岐にわたる。隣の人との話し声や咳の音、物を食べる音なども代表的。また、帽子やマフラーなどで後部座席の観客の視界を遮る「視界妨害」や、香水やたばこ、体臭、食べ物のにおいなど「におい被害」を訴えるケースもあるとのこと。

カンク族が原因で観客間の口論に発展することも。しかしこれといった解決策もなく、大多数が我慢するのが現状という。カンク被害に遭った観客らからは「強制退場させるべき」との声が高まっているが、公演会場の案内員などに苦情を伝える程度しかできないそうだ。

これを受け、公演業界の関係者は「少しずつ良くなってはいるが、韓国ではまだ一部の観客のせいで成熟した観覧文化が定着していない」とし、「公演が観客と相まって完成するものだけに、他の人に対する思いやりがより良い公演を作るということを知るべき」とアドバイスを送った。

韓国のネットユーザーからは「観覧意識が足りない」「基本がなってないやつらは家で見てくれ」「一人じゃ何もできないくせに、誰かと一緒だと気が大きくなるようだ」との非難コメントをはじめ、「エチケットどころか、70〜80年代に言っていた『公衆道徳』の概念すらないように思える」「経済は成長したけど市民意識のレベルはまだまだ」「先進国をうたうのは1000年後にしよう」との嘆き節が目立つ。

また「毎回帽子をかぶって映画館に行ってたけど、視界の邪魔になるとは知らなかった。すみません」という声も上がり周りをざわつかせたが、「分かってもらえたのならよかった。無知は罪じゃない」と擁護する優しいユーザーも見られた。(翻訳・編集/松村)