実は治療薬がない「味覚障害」に悩んだ妻の苦節4ヵ月

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「味噌汁の味が濃い」
夫の指摘にドキリとした

「今日の味噌汁、やけに濃いね。すごく塩辛いよ」

 夕食の味噌汁を一口すすった征司さん(仮名・43歳)が、困ったような顔で訴えた。

「え、そう? 濃いのはダシを、溶けるタイプの顆粒のカツオダシから、素材を粉砕しただけのアゴダシに替えたからかも。濃くはあるけど、塩辛くはないと思うよ。底に沈殿している粉も栄養があるから残さないでね」

 玲さん(仮名・41歳)は、すました顔で答えた。

 だが、内心ドキリとしていた。ダシを変えたのは確かだが、調理の際、「味噌汁1人前につき、付属のサジで1杯」と書いてある通り入れても旨味をまったく感じられず、倍の量を使ったからだ。

 しかも、それでも足りず、液状の白ダシまで加えていた。

 (値段お高めなのに、アゴダシってダメじゃん。ぜんぜん美味しくない…と思ったけど、本当は私の舌がおかしいのかもしれない)

 不安がじわっと湧いてきた。

 (そういえばこの頃、朝のコーヒーがやけに不味いのよね。今までずっとブラックだったのに、お砂糖を入れて。それでも不味いから、残すようになったのよね。コーヒーのせいだと思っていたけど、違う理由なのかしら)

 (ラーメンもそうだわ。スープが薄いような気がして、お湯の量を減らしてるわね)

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