トヨタが中国に建設した「TMEC水素ステーション」。(写真: トヨタ自動車の発表資料より)

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 トヨタ自動車が世界に新エネルギー車を送り出していく。トヨタは電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の生産計画を明らかにした。

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 2020年を皮切りにトヨタの高級車ブランド「レクサス」の小型乗用車「CT」をベースにしたEVと、1994年から販売されているクロスオーバーSUV「RAV4」ベースのPHVの生産を開始する。そして2021年にはセダン型の新型燃料電池車(FCV)の生産を開始し、12年後の2030年には世界での販売全体の約半分にあたる550万台を電動車にするという目標に向かって、商品拡大と生産体制の構築に力を入れていく。

 新エネルギー車を普及させていく最初の1歩は中国を想定している。中国は「脱ガソリン車」を掲げ、「新エネルギー車」への移行が加速している。それに伴い、中国政府は、生産・販売する車両のうち10%は新エネルギー車とすることを義務付ける規制を発表した。中国への輸出を計画している車種はレクサス「CT」ベースのEV。2020年の半ばから福岡県宮若市のトヨタ自動車九州で生産を開始する予定だ。

 そこから日本、インド、アメリカ、ヨーロッパでもEVを導入していく。日本では2020年春に愛知県豊田市にある高岡工場でRAV4ベースのPHVの生産を始める。その翌年の2021年秋には現在販売されているセダン型FCV「ミライ」の後継車両を愛知県豊田市の元町工場で生産開始する。

 トヨタは、2030年には、電動車合計で550万台以上、そのうち、EV・FCVは100万台以上の販売を目指している。また、2025年頃までには、世界で販売している全車種を電動専用車もしくは、電動グレードの設定車とする方針だ。

 新エネルギー車が世界に溢れかえる時代はもうそこまで来ているのかもしれない。トヨタの今後の動きにも注目したい。