「M1グランプリ」なぜできた?

写真拡大

毎年12月の恒例番組となっているものが『M1グランプリ』(テレビ朝日系)です。漫才の日本一のコンビを決定するレースであり、素人参加者もエントリー可能です。かつてはコンビ結成10年目までとされていました(現在は15年に拡大)。この番組はなぜできたのでしょうか。

諦めるため

『M1グランプリ』を発案したのは島田紳助さんでした。この番組で優勝すれば、多くの仕事が舞い込みブレイクすることができますが、実は当初の番組の趣旨は、芸人たちに諦めてもらうためだったといわれています。いまや芸人の数は乗算的に膨れ上がっています。そのため、そこから勝ち抜くのも大変です。そうしたなかで、10年間がんばって準決勝まで行けない人間は、芸人に向いていない、あるいは努力が足りないということで諦めろという意味が込められていたようです。

諦める勇気

たしかに10年間やって芽が出ないとなると、それ以降はどうすればいいのかわからず露頭に迷ってしまうでしょう。高校卒業後からはじめたとしても28歳です。ほかの道を歩むにはギリギリの年齢であるともいえるでしょう。実は『M1グランプリ』は、高みを目指す大会であることはもちろんのこと、一方では芸人としての才能の限界を自らが見極めるためのシビアな場所でもあったのです。