映画「伊藤くん A to E」(1月12日・金公開)に出演する池田エライザ/撮影=大石隼土

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岡田将生と木村文乃がW主演する映画「伊藤くん A to E」(1月12日・金公開)の出演者リレー連載第4回。今回は、リア充女子に見えて、実は一度もちゃんと人から愛されたことのないCの女・相田聡子を演じた池田エライザ。“愛されたい女”・聡子の印象や映画の見どころを聞いた。

【写真を見る】親友が思いを寄せる伊藤くんを寝取る!?/(C)「伊藤くん A to E」製作委員会

■ 第一印象は聡子は愛せない…

――池田さんが演じられた聡子は、親友の実希(夏帆)が思いを寄せる伊藤くんを寝取ってしまいますが、同じ女性として聡子の行動を見たときに、どういう判断を下しますか?

私の第一印象は、聡子は愛せないなと思いました。でも、現場に入って、夏帆ちゃんとお芝居をするうちに、もしこんな親友がいたら依存してしまうだろうし、彼女に恋人ができて、自分から離れていってしまうと思ったら、汚い手も使ってしまうのかもと思うようになりました。その瞬間に聡子の人間としてのかわいらしい部分に触れることができたので、クランクアップまでには聡子のことを愛せるようになっていました。

――池田さんはドラマ版でも聡子を演じられていましたが、聡子を愛せるようになったのはドラマ版のクランクアップ時ということですか?

そうです。ちょっと時間がかかってしまいましたが、聡子は客観的に見たら、すごく嫌な女の子じゃないですか。ある意味、女の敵というか。でも、聡子だって好きでそうなったわけじゃないし、本当は親友にそばにいてほしいだけなのに空回りしてしまって、ああいう行動に出てしまうんです。だからこそ自分が選択を誤ったことを後悔しているし、苦悩しているんだと思います。たぶん、いろんな意味で、人を愛すことや愛されることをまだ分かっていない子なんだと思いました。

――ドラマと映画で同じようなシチュエーションがあったと思いますが、演じ分けはされたのでしょうか?

ドラマでは実希とケンカするシーンがあったんですけど、映画では実希のドロドロした部分がフィーチャーされていたので、聡子としては実希につっかかっている感じとか、二人の間に流れている緊張感が伝わればいいなと思って演じていました。

■ 伊藤くんのように責任を放棄する人間は問題外

――聡子と実希の関係には、ちょっと面倒くさいところとか、女同士の友情がリアルに描かれていますね。

女同士って、本当に面倒くさいですよね(笑)。でも、私自身は長く、浅くというか、友達に半年ぶりに会っても「元気なら良かった。またどこかで」という感じであっさりしているので、聡子のように常に愛情が自分に向いてないと嫌だという感情は全くないです。だからこそ、聡子を客観視できたのだと思うし、今、もう一回、聡子をやれと言われても無理な気がします。

――岡田将生さんが演じられた伊藤くんについてどう思いますか?

痛かったですね。私の中で初めて“胸クソ悪い”という感情が芽生えました(笑)。でも、演じてらした岡田さんは本当に素晴らしかったです。この人に関わってはいけないという感じを、すごく細かい演技で表現してらっしゃったので、どこで研究をされたんだろうと思いました。

――伊藤くんのような男性と関わったことは?

ないですね。というか、自分の周りにはいさせない(笑)。人さまに迷惑をかけるときは、自分で責任を担うつもりでやらないといけないと思うし、伊藤くんのように責任を放棄する人間は問題外です。でも、その一方では、ずるいなって思う部分もあって。伊藤くんは行動派だし、自分のエゴで動いていて、それが自分にとって徳になっているというのは、生きものとしてはすごく強いのかなと思います。とはいえ、個人的には絶対に関わりたくないですけどね(笑)。お互いに伸ばし合える関係じゃないと、時間がもったいないですからね。

■ 自分の痛いところは、引きこもりなところかな

――この映画には、【A】“都合のいい女”の智美(佐々木希)、【B】“自己防衛女”の修子(志田未来)、【D】“ヘビー級処女”の実希(夏帆)、【E】“崖っぷち毒女”の莉桜(木村文乃)、そして池田さん演じるCの“愛されたい女”聡子という5人の女性が登場します。あえて選ぶなら、池田さんは誰に近いですか?

あえて言うなら、莉桜かな。私も人に対して一枚壁を作ってしまうところがあるので。聡子のように相手のことを何も知らないのにズカズカと踏み込んでいく度胸は、私にはないですね(笑)。逆に人の懐に入っていきたいけど、自分からは行きたくないという莉桜の強がりみたいなものは、私も初対面の人に対してはあるので、そういう部分では莉桜に近いのかもしれません。苦手だと思うのは、“自己防衛女”の修子ですね。私はなるべく人に対して偏見を持ちたくないので。私自身、ハーフだったりすることで、イメージだけで話をされてしまうので、修子のように相手を知ろうとしない態度はあまりよくないなと思います。まずは相手を知って、それでダメだと思えば離れればいいんだし、最初から拒否してしまうのは残念なことだと思います。

――池田さんが出演されていないシーンで、面白いなと思ったところはどこですか?

伊藤くんはいろんな女性と関わっていて、ときにはストーカーにもなっているのに、それがちゃんと一人の人間として成立して見えるのがすごいなと思いました。莉桜の懐に入り込もうとしているときも、繊細なようで、どこか頑なで。そういう相手の女性ごとによって見えてくる伊藤くん像は面白いなと思いました。あと、女性たちは伊藤くんに振り回されつつも、彼と出会ったことで強くなっていくんですよね。それは伊藤くんにとって不本意なことかもしれないけど、女性たちが自分のしがらみから解放されていく姿は見ていて気持ちが良かったです。まあ、それも伊藤くんなら自分のおかげって言うんでしょうけど。本当に腹が立つ男ですよね(笑)。

――では最後に「伊藤くん A to E」というタイトルにかけて、自分の「A(愛らしいところ)」と、「E(痛いところ)」を教えてください。

A(愛らしいところ)は、人が好きなこと。人に対して時間や労を使うことが全く苦じゃないんですよね。だから、相手のことを見放せなくなるんですけど、その分だまされやすくもあって(笑)。友達だと思って相手のことを信じていたら「あれはうそだよ」と言われたりすることもあって、すごく悲しいんですけど、自分は顔に全部出てしまうのでうそがつけないんですよね。E(痛いところ)は、引きこもりなところかな。本当に仕事以外では外に出たくないんですよね。というか、家にギターとドラムと小鳥、本と漫画があるので、外に出る理由がなくて(笑)。だから、仕事終わりも早く家に帰ることしか考えてなくて、最近は20時半ぐらいに電気を消して早々に寝てたりしてます。自分でもプライベートは相当地味だと思います(笑)。(ザテレビジョン)