台南市によって修繕される見通しとなった日本統治時代の蒸気機関車=同市文化局提供

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(台南 4日 中央社)南部・台南市内の公園に30年余りにわたり放置されていた日本統治時代の蒸気機関車2両が今年、同市政府によって修繕される見通しとなった。文化局の担当者は、修繕作業を通じて機関車の価値を引き立てたいとしている。

修繕されるのは、旧台湾総督府鉄道「C55 1」と「D51 2」。C551号機は1935年、始政40周年記念の台湾博覧会開催に合わせて日本から持ち込まれ、台湾に初めて導入された最新型の蒸気機関車として同年から走行を開始。D512号機は1940年に投入された。戦後は2両とも台湾鉄路管理局に引き渡され、C551号機はCT251号機に、D512号機はDT652号機に改称された。台湾に現存するC55形は2両、D51形は4両のみ。

2両は引退後の1983年に台南市政府に寄贈され、体育公園に設置された。だが、雨風から車体を守る囲いは取り付けられていたものの、解説板も立てられておらず、ひっそりと置かれているのみだった。市は2015年、その希少性などから、2両をそれぞれ市の有形文化財(古物)に登録。2016年には日本統治時代のプラットホームの雰囲気を再現しようと、周辺設備の改善工事に着手した。工事は先月完了し、今月15日から一般公開される。

(張栄祥/編集:名切千絵)