3日、中国外交部きっての知日派の一人とされる孔鉉佑外務次官補が外務次官に昇格することに関連し、香港メディアはこのほど、「中国政府が、日本との関係改善を明確に望むサインだ」とする見方を伝えている。資料写真。

写真拡大

2018年1月3日、米華字メディアの多維新聞によると、中国外交部きっての知日派の一人とされる孔鉉佑(コン・シュエンヨウ)外務次官補が外務次官に昇格することに関連し、香港メディアは「中国政府が、日本との関係改善を明確に望むサインだ」との見方を伝えている。

記事によると、中国国務院(政府)は2日、孔鉉佑外務次官補を外務次官に昇格させる人事を発表した。今年59歳になる孔氏は、黒竜江省出身の朝鮮族。上海外国語学院(大学)で日本語を専攻し1983年に卒業。日本での勤務経験が長く、知日派の一人として知られる。昨夏からは、北朝鮮の核・ミサイル開発への対応に当たる朝鮮半島問題特別代表を兼務していた。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は2日付の記事で、この人事について「この地域でしばしば問題となっている関係を安定させようとする中国の努力を強調するものだ」と指摘している。

同紙は「中国と日本の関係はこの10年、領土問題や歴史問題、古くからの敵対意識などにより緊張が続き、2012年に習近平(シー・ジンピン)国家主席が就任するとその状況は一層悪化した。だがここ数カ月、そうした状況に変化が見られている」とした上で、昨年11月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で安倍晋三首相と習主席が会談し、「日中関係の新たなスタート」で一致したことなどを紹介。孔氏の人事について国際情勢に詳しい中国の専門家から「中国政府は、中日関係の新しい章を迎えることを望んでいる」「中国政府と日本政府が関係改善を望むなら、両首脳が相互訪問し、次のステップに進むべきだ」とする見方が出ていることを伝えた。(翻訳・編集/柳川)