【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4日、旧日本軍慰安婦の被害者を青瓦台(大統領府)に招き、一緒に昼食を取る。この昼食会は、慰安婦問題を巡る2015年の韓日合意を検証してきた外交部長官直属のタスクフォース(TF、作業部会)が、合意は被害者の声に耳を傾けていなかったとする検証結果を昨年12月27日に発表したことを受け、文大統領が被害者をいたわる場が必要と判断して設けるものとされる。

 文大統領は慰安婦被害者の吉元玉(キル・ウォンオク)さんと李容洙(イ・ヨンス)さん、被害者支援と慰安婦問題解決に取り組む市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の尹美香(ユン・ミヒャン)共同代表から、合意とその検証結果に対する意見を聞くとみられる。

 青瓦台関係者は聯合ニュースの電話取材に、「慰安婦合意を巡る問題の解決に向け政府の立場を定める前に、おばあさんたちの話を傾聴する時間になるだろう」と述べた。

 文大統領は検証結果発表翌日の28日、「政府間の公の約束という負担があっても、私は大統領として国民と共に、この合意で慰安婦問題が解決されないという点を今一度明確にする」との声明を発表。さらに「歴史問題の解決において確立された国際社会の普遍的な原則に反するだけでなく、何より被害当事者と国民が排除された政治的な合意だった」と指摘した。

 慰安婦被害者だけが個別に青瓦台に招かれるのはこれが初めて。