3位でゴールし仲間たちと抱き合う早大の10区・谷口(右)

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 ◇第94回箱根駅伝復路(2018年1月3日 箱根・芦ノ湖〜東京・大手町、復路5区間109・6キロ)

 ゴールテープを切るとそこには同級生の涙があった。「最後に仲間が待ってくれていると信じて走った」。入部以来ずっとBチームだった早大4年生の谷口が、一世一代の舞台でこん身の走りを見せた。

 初めての駅伝メンバー入りで、任されたアンカーの大役。前夜には往路を走った同級生全員から電話で「最後だから怖がらずに思い切っていけ」と激励を受けた。残り1キロ付近で東海大の川端を捉えると、一気に突き放して3位の座をもぎ取った。

 相楽監督によれば「4年間一番苦労して、私にもコーチにも怒られてきた選手」。今季は「メンタルリーダー」に指名され、自己肯定や呼吸法など月1回のメンタルトレーニングを受けてきた。「早大が弱い、層が薄いと言われるのは、Bチームの人間がなんとかする問題」と奮起し、競技生活最後の大舞台で成長を示した。

 総合優勝を狙った昨年は3位。それよりも戦力が落ちる今年も3位。相楽監督は「悔しい気持ちに変わりはないが今年の方がうれしい」と力を出し切った選手たちをねぎらった。