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フェラーリF40(1987年)


フェラーリが自らの40周年を祝うモデルに、もはや遠慮はなかった。F40は、これまで生産されたモデルの中でも、飛び切り過激な部類に入る1台だ。数多くのダクトが配されたボディ、高くそびえるスポイラー、そして2936ccのV8ツインターボ。478psを叩き出し、トップスピードは323km/hと、初めて時速200マイルを超えたフェラーリとなった。

フェラーリ348TB/TS (1989年)


348の評価が高まったのは、実はつい最近のこと。新車時には、その走りもデザインも、跳ね馬のエンブレムにふさわしいとはみなされなかった。しかし、今やそれは過激に走るマシンではなく、クラシックなモデルとして注目されるようになり、たとえどんなモデルでもフェラーリに乗りたいというユーザーたちが先を争って買い求めている。ただ、実際のところそれは走りが悪いものではなく、300psのV8は270km/hを超えるだけの能力を発揮する。

フェラーリF355(1994年)


パドルシフトのF1マチックを採用した初のフェラーリであるF355は、先代の348より大幅に魅力を増したクルマだ。フェラーリのロードカーとしては、5バルブのエンジンやフラットボトムを導入したのも初めてのことだった。ボディバリエーションは、固定ルーフのクーペだけでなく、ルーフパネル脱着式のGTSと、完全オープンのスパイダーが用意された。

フェラーリF512M (1994年)


テスタロッサは1991年に進化版の512TR、94年にF512Mへと発展する。基本的なボディ構造はキャリーオーバーだが、エクステリアやシャシーの細部などは改修された。エンジンは512TRで428ps、F512Mでは440psにアップした。

フェラーリF50(1995年)


フェラーリは、自ら生み出した傑作・F40を超えようと苦心し続けてきたが、案の定というか、F50はスパルタンさに欠けるものだった。しかし、349台しか生産されなかったそれは、1315台が世に送り出されたF40よりずっとレアなモデルだ。520psの4.7ℓV12自然吸気ユニットにより、F40とは走りの性格が異なるものとなったが、カーボンモノコックの採用もあり、F40に劣らぬ印象的なクルマだった。

フェラーリ360モデナ(1999年)


V8ミドシップ2シーターは、世代を重ねるごとに販売台数を伸ばしていった。328は7412台、348は8844台、F355に至っては9000台を超えた。そして360モデナは、1万6000台を突破する。風洞実験で磨かれたデザインもアルミシャシーも初の試みで、結果としてその走りはみごとなものとなった。

フェラーリ・エンツォ(2002年)


F50の後継モデルは、それまでにマラネロが造り上げた量産車の中で、最もF1マシンに近いものだった。狙いはひとつ、史上最速のフェラーリを生み出すこと。デザインもメカニズムも、そのためのものだ。5998ccV12は660psを叩き出し、0-100km/hは3.6秒、最高速度は350km/hを謳った。

フェラーリF430(2004年)


360モデナのフェイスリフト版とも見えるF430だが、実際には大きく進化している。490psの4308ccV8は完全新設計で、電子制御ディファレンシャルの採用は市販車初の試みだ。先代同様、クーペとスパイダーが設定された。

フェラーリ458イタリア(2009年)


F430は素晴らしいマシンだった。しかし、その後継モデルは途轍もないものだ。それは、完全なまでに次元の違うものだった。新車当時、われわれはこう評した。「これはロータス・エヴォーラやノーブルM600といったベストなハンドリングカーに引けを取らず、パフォーマンスはずっと高価で特別なスーパーカーに匹敵するか、多くの場合でそれらに勝る。それも、さほど古くはないモデルと比べて」と。

フェラーリ488GTB(2015年)


傍目には、488と458の差はわずかに思えるだろうが、実は大きなステップアップを果たしている。懸念されたターボユニットの搭載だが、われわれはそれにすっかり打ちのめされた。試乗記を振り返ると、こう評価している。「フェラーリが488GTBで成し遂げた最も重要な成果は、ただ単にどれだけ速いかということだけではない。過給エンジンを用いる他のメーカー以上に、ターボチャージャーを装着しながらいかにそのキャラクターを維持したかという点でも、これに先立つ458スペチアーレに匹敵するほどのサーキットにおける身のこなしや能力を与えたことでもない。それらすべてを融合して、今日最高のスーパーカーに仕立て上げたことである」。

フェラーリ・ラフェラーリ(2013年)


フェラーリほど、的を射たクルマをつくれるメーカーはない。それらは驚くほどスパルタンだ。しかし、それに名を連ねながらも、ラフェラーリの素晴らしさには圧倒された。クーペボディが500台、オープンモデルのアペルタが209台しか生産されなかったことは残念でならない。このクルマの試乗記を、われわれはこう締めくくっている。「ラフェラーリは、エンツォの後継モデルという以上の価値がある。実際、これはさまざまな点で、その先代を気味が悪いほどに大きく凌いでおり、それでいてずっとイージーに、そして心地よく運転できるシロモノになっているのだ」。