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メルセデス・ベンツGLE63 AMG(オーストラリア)

ホールデンの生産が終了したオーストラリア。自国製マッスルカーを選べなくなったヴィクトリア州警察は、GLE63AMGを12か月間の期間限定で導入することとした。ロックオンされたくないパトカーだ。

メルセデス・ベンツE43 AMG(オーストラリア)

GLE63AMGのローン期間が終了に近づき、代わって使用される予定となっているのが、この400psの3.0ℓV6ツインターボを積むスーパーセダン。GLEほどの威圧感はないが、追われたくないという点は同じだ。

日産リーフ(スイス)

パトカーは、必ずしもスピードが必要ではない。犯罪抑止などの活動も、警察の重要な仕事だ。このジュネーブ警察が使用する日産リーフの警察車輛は、地域の大気環境を改善しようという、英国やポルトガル、ドイツやアメリカなど、国境を超えた活動の一環で導入された。

アルファ・ロメオ・ジュリアTi by コッリ(イタリア)

できなかったのか、敢えてしなかったのか、アルファはジュリアのワゴン版を製作しなかった。代わりにそれを行ったのは、ミラノを本拠地とするコーチビルダーのコッリだった。パフォーマンスと実用性の両立のため、Dピラーと長いルーフ、リヤハッチを追加する手法に、コッリは1950年代の101系ジュリエッタでも実績があった。リヤクオーターにはガラスをはめ込むことも可能だったが、多くは鋼板で覆う仕様が選ばれた。

そのジュリア・ワゴンはイタリア警察をはじめ、欧州の各ディーラーや、皮肉なことにアルファ自身のレース部門のニーズも満たした。アルファがワゴン市場に参入するのは、1975年のアルファスッド・ジャルディネッタが初だが、これは2ドア。4ドアのワゴンは84年の33ジャルディネッタまで待つことになる。

BMW i8(チェコ)

6か月もしくは2万kmの条件でチェコ共和国の警察に貸し出されたi8。しかし、たった1か月で、ドライバーの『医療的な緊急事態』によりクラッシュしてしまった。

MGA(イギリス)

Tシリーズの生産が終了した1955年、MGAが登場する。この写真は1959年に、ランカシャー警察に導入された18台。トレーニングを受け、運転技術を磨いた警官のみがドライブすることを許された。

MG TC(イギリス)

英国の警察は1930年代まで、車輛に大きな投資をしてきたが、警官の業務における運転の割合が増えるほどに、彼らの関わる事故の件数が急激に増えた。その解決策として、ロンドン北部のヘドンにドライビングスクールを設置。1934年に開設されたそこでは、MGのTシリーズなどが使用された。このTCは、47年に導入されたものだ。

アルファ・ロメオ・アルファスッド(イタリア)

つい最近まで、イタリア車が最も売れる市場は自国内だった。アルファ・ロメオのすこぶる楽しいクルマを手に入れれば、そうなることが腑に落ちるはずだ。たしかにアルファスッドは錆という大きな問題を抱えるが、当時最高レベルのドライバーズカーでもある。元気なOHCユニットを積む、真のホットハッチ、といいたいところだが、そのシルエットの割に、ハッチバックモデルは1980年までラインナップされていなかった。

アウディTT(ハンガリー)

初代TTが登場したとき、ハンガリー警察は高性能なドイツ車に乗った違反車を取り締まるためにこれを導入。エンジンは3.2ℓV6ではなく、1.8ℓ直4ターボが選ばれた。

BMW i3(アメリカ)

コンパクトですばしこく、しかもエネルギー効率に優れたBMW i3を、市街地向けに導入した警察は世界中にある。LA市警は都市部でのパトロールのため、EV仕様を100台導入した。

日産フェアレディZ(日本)

海外メーカー車の採用実績がほとんどない日本のパトカー。過去の導入実績を見れば、スカイラインGT-RやRX-7など、世界に誇る高性能モデルがより取り見取り。国内メーカーであれば便宜も求めやすいだろうから、敢えて国外に目を向ける必要はないのかもしれない。最近では、警視庁がZのNISMOバージョンを配備したのが記憶に新しい。

ブラバスGヴァーゲン(ドバイ)

ドバイ警察は長年にわたり、驚くようなクルマを導入してきた。対外的な宣伝効果も狙ってのことだろうが、それらは決してイベント向けではなく、どれも現場で使用されている。そのためには、メルセデスのGクラスもノーマルのままでは十分でないのか、採用されたのはブラバスによるチューンド。700psの700ワイドスターであれば、砂漠でも相当の速さで駆け抜けるに違いない。

ハマーH2(アメリカ)

テキサスの保安官は、ノーマルのH2では満足できなかったらしい。そこで声をかけたのは、ドイツのチューナーであるガイガー。エンジンは7.0ℓV8スーパーチャージャーに換装し、710ps/92.2kgmを得た。ホイールは驚異の28インチ。間違いなく速いだろうが、その代償が快適性であるのも疑いようがない。

BMW501(ドイツ)

バロック・エンジェルと呼ばれた501。当初は2.6ℓ、後に3.2ℓとなるV8を積んだそれは、十分な訓練を積んだ警官にのみ搭乗が許された。パトカー仕様へのモディファイは、すべてBMWが手ずから行った。

スパイカーC8(オランダ)

オランダの自動車メーカーといえば、スパイカーくらいしか存在しない。フレヴォラント州警察の交通課には、アウディ製4.2ℓV8を積んだC8が導入された。

BMW530dツーリング(ドイツ)

このxドライブ仕様の530dツーリングは、2017年のフランクフルト・ショーで発表されたが、BMWはこれを警察車輛向けに開発した。そのため、ブースの片隅にひっそり置かれ、詳しい諸元も公開されていない。おそらく、標準仕様の269ps/63.2kgmよりは強化されているだろう。

ジャガー・マーク供淵ぅリス)

犯罪者は高性能セダンを盗んで逃走することも多く、警察にはそれに追いつけるパトカーが必要となる。3.4ℓもしくは3.8ℓのジャガー・マーク兇覆蕕弌△っと十分にその要件を満たしたことだろう。

ランドローバー・ディスカバリー(イタリア)

軍警察などと訳されるイタリアのカラビニエリは、SUVタイプの車輛を数多く取り揃えている。彼らがアルプスでの任務などに用いるのが、ディスカバリーやディフェンダーだ。とくに冬季は、これらランドローバーが活躍する。また、予期せぬ舗装の傷みが多いシチリアやサルデーニャなどの島嶼でも同様だ。逆に、本土の市街地で見かけることはめったにない。

日産GT-R(ドバイ)

GT-Rを採用する警察はそれほど多くないが、そのうちのひとつがアブダビのハイウェイポリスだ。しかし、ここではロールス・ロイス・ファントムやシボレー・カマロなども導入されており、それらと並ぶとスペシャル感はだいぶ薄まる。

ローバーP6 3500S(イギリス)

ローバーP6で一般的だったのは2.0〜2.2ℓの直4モデルだったが、この3500Sは3.5ℓV8とMTを搭載する。これは、高速道路での交通取り締まりにもピッタリのパフォーマンスを発揮した。通常のボディカラーはホワイトだったが、ジルコンブルーに塗られたものもあった。このクルマの特徴は、防弾仕様で車輛重量が2トンもあること。1973~1987年、王室関係者や、かのマーガレット・サッチャー首相など、VIPの移動に利用された。彼らが身軽で移動するならば問題はなかっただろうが、荷物が多い時には、ハイパワーの無線が多くのスペースを占めるトランクルームが悩みの種になったことだろう。