社会人であれば大事なプレゼン、学生であれば入学試験など、重要であればあるほど、そのような状況に何度も身を置いているわけではないので、失敗することがあります。その失敗、取り返しがつかないのであれば、今回紹介する「メンタルリハーサル」は有効です。
本連載では、脳の仕組みを活用した世界水準の集中力を磨く技術が網羅されている新刊『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる超集中術』から集中術のエッセンスを紹介していきます。

「メンタルリハーサル」で本番に強くなる

 頭の中で何かをイメージする――これは他の動物には不可能な人間だけに与えられた特別な能力です。

 イメージは脳自体の構造さえ変化させる力を持っています。となれば、プラスのイメージは脳から生み出されるメンタルをも、いい方向に変えることができるということです。

 この強力なイメージを利用してメンタルをコントロールする方法を紹介しましょう。

 初めての状況に対応しなければならないときは不安や緊張がつきものです。

 スポーツや武道の初めての試合や、大勢の人の前で行う初めてのスピーチなど、思ったように力を出しきれないことも多いはずです。でも、これは長い時間をかけてたくさんの経験を積めば、自然と平気になってくるものです。

 要するに、脳が「場に慣れる」ということです。

 しかし、特に重要なイベントともなるとそう何度もあるわけではありません。大事な大会の試合とか、学生であれば入学試験、仕事でもその後の進展がかかっているような重要なプレゼンなど、慣れるほどの経験値を持たないまま臨まなければならないシチュエーションも存在します。

 初めて経験するときに落ち着かないのは、処理しなければならない情報量が多すぎて意識が定まらず集中しづらいからです。

 それは会場の雰囲気といった環境に関するものや、その場にいる相手の行動や自分の気持ちなどさまざまです。

 そんななか、場数を踏んで克服するということができない状況でも経験値を上げられる方法が存在します。

 それが「メンタルリハーサル」です。

 イメージするだけでも、脳にとってはまるで実際に経験したかのような刺激となるのです。つまり、イメージするだけで経験を積むことができるということです。

 メンタルリハーサルの方法ですが、本番でのイメージを頭に描いていきます。まずは自分中心の視点からイメージしていきましょう。

 プレゼンテーションを例にとって説明します。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)