男子フィギュアのバンクーバー五輪・銅メダリスト・高橋大輔氏

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 男子フィギュアのバンクーバー五輪・銅メダリスト、高橋大輔氏が小学生時代に1度も勝てなかったと語る元ライバルが、フィギュア界の厳しい現実を語った。3日にTBS系で放送された特番「消えた天才 一流アスリートが勝てなかった人大追跡」に出演した山岡大祐さんが、金銭的事情で競技フィギュアを断念せざるを得なかったことを明かした。

 現在は化学・繊維メーカー、クラレの倉敷事業所で勤務しているという山岡さんは、小学生当時に高橋と2人で出場した際の勝率は10試合前後で「全部私が勝っていたと思うので率でいうと100%なんですね。出た大会では負けていないですね」と語った。

 結果も残し、本人も「好きで好きでたまらなくて、ものすごくのめり込んでいた」と語るフィギュアを辞めざるをえなかった理由は、金銭的な負担が大きすぎたことだとした。同番組調べで、リンクを貸し切ったり、コーチをつけたり、振り付けを依頼したりすることなど様々な要素から年間1000万円がかかると紹介された。

 山岡さんは卓球を中学から始め、中国地区の大会に出場するところまで腕前を上げた。もしも金銭面が許せばフィギュアで五輪に行けたと思うかと尋ねられると、「ああ、それはないですね」と返答した。右膝の大けがを乗り越え、バンクーバー五輪で銅メダルを獲得するまでになった高橋の姿を見て「我が身のように喜びました。あれだけ大変なけがだった。裏では血のにじむような思いをしながら復活して演技をした」と自分にはできないと悟ったからだといい、「後悔はないですね」と語った。