ゴールする青学大10区の橋間=角野貴之撮影

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(3日、箱根駅伝)

 圧巻の6、7、8区だった。

 青学大が、この3区間で勝負を決めた。

 36秒差で追う東洋大に、6区で2年続けて2位の小野田(3年)は15キロすぎで並んだ。初の山下りの東洋大・今西(2年)を抜き去り、52秒差でつなぐ。「追いつき、逆に30秒差を」という原監督の期待以上。これが、秋のハーフマラソンの好記録などで抜擢(ばってき)され、大学で初駅伝となる7区・林(3年)の力を引き出した。

 「緊張していたが、差が1分近くあれば自分の走りができると聞いていた」。自分の走りどころか、最初の5キロを自己ベストの14分18秒を超えるペース。それでも、快走は続く。昨秋の全日本は寮でテレビ観戦の林が区間新をマークした。

 8区にエース下田(4年)が控えていたことも、思い切りの良さにつながったという。下田は3年連続区間賞。連覇の中で積み上げた実績や自信、新戦力が台頭する層の厚さを見せつけ、2位との差は6分15秒に広がった。

 昨季は箱根3連覇で初の学生駅伝3冠。下田は「同じことができるか、自信がなかった」。出雲、全日本と優勝を逃す中、原監督から3連覇中の練習内容やタイムなど具体的な数字で、力は遜色ないと示された。「結果が出てみるとそうでした」と下田。一緒にチームを支えた田村(4年)は「まだ青学は勝ち続けるんだと感じた」。連覇のたすきを後輩につなぎ、ホッとした様子だった。(松本行弘)