シード権を確保できなかった駒大・大八木監督(右から2人目)と駒大の選手たち

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 ◇第94回箱根駅伝(2018年1月3日 箱根・芦ノ湖〜東京・大手町 復路5区間109・6キロ)

 駒大の7区・工藤有生(4年)は苦しんで何とかタスキをつないだ。昨季から左足に力が入らない症状に悩まされてきた。原因は不明。レントゲンを撮っても、何も映らない。今季に入って症状が頻発するようになった。はり治療など手を尽くしたが、「絶対に自分はできる」と言い聞かせた大一番で厳しい現実が待っていた。

 「5キロくらいから抜けてしまった。足に力が入らなくて空転する感じ。地面を蹴れない。ベストの状態で走りたかった」。フォームは崩れ、表情がゆがむ。1万メートルの自己ベストは28分23秒85。学生トップクラスのスピードを持つエースが区間14位に沈み、チームは12位で9年ぶりにシード権を逃した。大八木監督は「工藤の2区は起用が難しかった。7区なら大丈夫だと思ったけど…」と険しい表情を浮かべた。

 工藤は今春の卒業後、実業団の強豪・コニカミノルタで競技を続ける。「なんとしてでも状態を良くして、頑張りたい」と話した失意のエースは、「予選会からのスタートになるけど、諦めずに上を目指して頑張ってほしい」と後輩にエールを送っていた。