9区で力走する日体大・室伏穂高(左)

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 ◇第94回箱根駅伝(2018年1月3日 箱根・芦ノ湖〜東京・大手町 復路5区間109・6キロ))

 70年連続出場の名門・日体大が躍進の4位に付けた。チームを牽引したのは3年生の室伏穂高。1メートル59と小柄な体格に坊主頭の室伏は、昨年に続き9区を激走した。チーム目標の総合3位にはわずか19秒差で早大に届かなかったが、「来年は自分がチームを引っ張ります!」と早くも1年後に視線を向けていた。

 エース級が集う9区で“リトル室伏”が大きな存在感を示した。8区6位でたすきを託された室伏は区間賞ペースの力走で法大、早大をとらえ、17キロ付近では4位集団の引っ張った。しかし、給水を終えると向かい風に体を押し戻されるように20キロ後に失速して結果は区間6位。それでも「自分の良さは出せたと思う」と胸を張った。

 元旦の夜。室伏の手にはバリカンが握られていた。「一言で言うと“気合い”です。寮に残っていた1年生とか、試合に出られなかったチームメートに一刈りづつ行ってもらいました」。1年生以来の丸刈りをさすりながら、思わず照れ笑いを浮かべた。父・利行さん(59)は「ついにそういう心境になったのか」と箱根路にかける思いをくみ取り、「攻める気持ちが出ていたし、勝負師の顔になっていた」と愛息の激走を称えた。

 新たな戦いは既にスタートを迎えている。19秒差でチーム目標を逃した結果を振り返り、「20キロ過ぎ、あと3キロのラスト1分で離されてしまった。あのままのペースでゴールしていたら3位だったかもという悔しさはある」と室伏。チームの元気印は、「3年間走らせてもらって来年は最終学年。攻めて攻めて、で行きたいですね!」と全力疾走を誓った。