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ディーノ206GT(1967年)


フェラーリの名こそ冠されないが、これこそマラネロ初のミドシップカーであり、同時に初の6気筒搭載車でもある。それまでのロードカーは、すべて12気筒FRだった。生産台数はたったの152台で、すべてアルミボディのクーペだった。

ディーノ246GT(1969年)


先代と同じく、ディーノ246GTにもフェラーリのバッジは与えられなかった。エンジンは6気筒だが、排気量は1986ccから2418ccに拡大。ボディはスティール製で、1972年には脱着式ルーフパネルの246GTSが追加設定された。74年までに販売された台数は総計3761台。フェラーリとしては大成功といえる数字だった。

フェラーリ308GT4(1973年)


歴代フェラーリの中では不人気の部類に入る308GT4 2+2は、V8を積んだ初の市販フェラーリだ。不人気の理由は、ピニンファリーナほど流麗ではないベルトーネのデザインにあるといえるが、走りは素晴らしく、価格や実用性などの敷居は低い。308のエンジンは2926cc・259psだが、1975年にはイタリアの税制を考慮した1990cc・172psの208GT4も追加設定された。

フェラーリ365GT4 BB(1973年)


歴史に残る美しいクルマのうちの1台に数えられるベルリネッタ・ボクサー、その初代となる365GT4に積まれる4.4ℓユニットは180度V12で、厳密にいえばボクサーではない。1971年にプロトタイプが披露され、73年に生産を開始したそれは、マラネロ初の量産V12ミドシップだ。最高出力は385ps、最高速度は303km/hを謳う。

フェラーリ308GTB/GTS(1975年)


308GT4と同様のメカニズムに、ピニンファリーナがデザインしたボディを組み合わせた2座クーペが308GTB。1万2000台もの販売台数は、当時のフェラーリのレコード。ルーフパネルを脱着式とした308GTSが1977年に追加され、80年にはインジェクション仕様のエンジンが設定された。82年には4バルブ・ヘッドのクアトロヴァルヴォーレと、2.0ℓターボの208GTBが登場している。

フェラーリ512BB(1976年)


365GT4 BBから3年、排気量を4943ccに拡大したのが512だ。最高出力は365psと先代を下回るが、この時の仕様はウェーバーの4連キャブ。1981年には、ボッシュのフューエルインジェクションを備える512BBiとなり、パワーは345psへさらに低下するが、最高速度は変わらず303km/hとアナウンスされた。

フェラーリ・モンディアル(1980年)


これまた人気車種とは言えないフェラーリだが、このミドシップ4シーターは、クラシックな跳ね馬の価格が高騰する最近では、エントリーモデルとしての人気を獲得しつつある。308GT4の後継モデルで、1982年には4バルブ化を果たす。1983年にはカブリオレも登場するが、白眉はその2年後に発表されるモンディアルT。横置きだったV8を、縦置きへと変更する大改修が行われたのだ。

フェラーリ288GTO (1984年)


グループBといえば、フォードRS200やアウディS1といった狂乱のラリーカーを思い浮かべるだろうが、サーキットレースも想定されていたそのカテゴリーには、フェラーリも参戦を予定していた。そのために製作されたGTOは、2855ccV8ツインターボを搭載。400psを発生し、最高速度は306km/hを謳った。生産台数は272台で、いまや入手が困難を極めるフェラーリの1台に数えられる。2016年にペブルビーチで落札された個体に付いた金額は、実に240万ドルに達した。

フェラーリ・テスタロッサ(1984年)


比較的シンプルで流麗なデザインが続いていたフェラーリにあって、テスタロッサの派手なスタイリングは突然変異的なものだった。これでもかというほど広がったリヤフェンダーには、フィンがこれ見よがしに並ぶエアインテークが穿たれる。180度V12は4943ccで390psを発生し、0-97km/hは5.8秒、最高速度は291km/hとされた。

フェラーリ328GTB/GTS(1985年)


308GTB/GTSは登場から10年を経て、エンジンの拡大とデザインのリフレッシュを施した328へと移行。興味深いことに、328世代の販売台数はGTBが1345台に留まったのに対し、GTSは4倍以上の6068台を記録した。1986年にはイタリア国内向けに1991ccターボが投入されるが、車名は単にGTBターボ/GTSターボと呼ばれた。