2位でゴールし、係員にタオルをかけられる青学大・竹石(撮影・中田匡峻)

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 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町〜神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)

 総合4連覇の懸かる青学大は、5時間29分5秒で2位となり、往路の4連覇は逃した。首位東洋大から36秒差で復路に臨むが、原晋監督(50)は「想定内」を強調。6区・小野田勇次(3年)に逆転を厳命し、補欠に置いておいたエース下田裕太(4年)の8区投入を宣言。逆転4連覇へ自信をみなぎらせた。首位と1分56秒差の3位早大までが逆転圏内。青学大とともに“3強”に挙げられていた東海大は9位、神奈川大は15位に沈んだ。

 すべてはマエストロ原晋の思うように進んでいるように見えた。総合4連覇を狙う今大会のテーマは「ハーモニー大作戦」。2区森田(3年)の区間賞などの活躍で4区まではトップを射程圏に入れる2位。2分3秒遅れで出た5区竹石(2年)も力強い走りを見せたが、トップ東洋大との差が50秒程度となった16キロ過ぎ。順調に奏でてきた旋律に、最後の最後で“ノイズ”が走った。

 竹石が両足のふくらはぎと、太もも裏がつり、一時立ち止まる。再び走り出したが、19キロに再びストップ。懸命に追い上げたものの、東洋大に36秒届かなかった。竹石は「止まってしまうとかありえない…。連覇を途絶えさせてしまった」と、うつむいた。

 ただ、原監督の顔に悲愴(ひそう)感はまるでなかった。「負けは負け。悔しい」としながらも「(ハーモニーが)1オクターブ外れたけど、観客も気づかない程度だと思う。最後はヒヤヒヤしたけど、よく走ってくれた。30秒ぐらいの負けは想定内」と、キッパリ。それだけ復路のメンバーには、自信がある。

 6区には1年から走っている山下りのスペシャリスト小野田が控えており、「30秒差をひっくり返して、逆に30秒差をつけてくれる」と期待。さらに補欠においていたエース下田を2年連続区間賞中の8区投入を宣言した。「8区で勝負をつける。これまでのように9、10区はピクニックランにする」と、大団円を思い描いた。

 現在のハーモニー指数は「90%」。02〜05年の駒大以来となる史上6校目の総合4連覇へ、指揮官は「チューニングする」と、ニヤリ。今後は寸分の狂いもない旋律で、大手町に凱歌を響かせる。