おなじみのJRマーク、実は「NR」になる可能性もあったのを知っていますか?(撮影:尾形文繁)

1月2日の記事では、昨年1年間の東洋経済オンライン「鉄道最前線」でページビューが多かった記事トップ20を紹介した。今回はトップ20以外の記事の中から編集担当者がセレクトした「見逃していたとしたら、ぜひ読んでもらいたい記事」を14本紹介する。独自の着眼点が光る記事や入念な取材に基づく深掘り記事など、「目からウロコ」の珠玉の記事を配信日順にご紹介する。

JRは「NR」だったかもしれない?

JRマーク作成の舞台裏、「NR」も候補だった(2月27日)

2017年に発足30周年を迎えたJR。言うまでもなくJは「Japan」の頭文字だ。だが、もしかしたらそのロゴマークは「NR(Nippon Railway)」になっていたかもしれなかった。国鉄分割民営化に際し、JRのロゴマークやタイポグラフィなど一連のCI(コーポレートアイデンティティ)を手掛けたデザイナーの山本洋司氏に聞く当時の舞台裏。もしマークが「NR」になっていたら、JリーグやJT(日本たばこ産業)、JA(農協)など「J」の流行はなかったかもしれない。

●中央線快速の車窓に映る「あの山」の名前は?(3月19日)

ビルや住宅が途切れることなく続き、「車窓風景を楽しむ」ことからは縁の遠そうなイメージの都市部の通勤電車。だが、東京周辺の鉄道路線の中には、住宅街の向こうに名峰、名山の眺望が広がる路線が意外にも多い。中央線はその代表格。オレンジ色の快速電車からでも、富士山や丹沢山、東京都最高峰の雲取山などさまざまな名峰を眺めることができる。

●鉄道マンが「見えない」を体験して見えた課題(4月12日)

視覚障害者にとっては「欄干のない橋」などと形容される駅のホーム。転落事故も後を絶たないが、切り札となるホームドアの整備にはコストも時間もかかり、ハード面だけでの対策には限界もある。そんな中、西武鉄道は視覚障害者への対応や案内のスキル向上を目的としたセミナーを開いた。駅係員や乗務員などのほか、同社の後藤高志会長、若林久社長も参加。アイマスクを着けて見えない状態を体験するなどしたセミナーで見えたものとは。

●英国で「新幹線」がSLを従えて走行したワケ(5月4日)

「あずま」の愛称が付いた日立製の高速車両と1923年竣工のSL「フライングスコッツマン」など4世代の特急車両が並んで走るという、鉄道ファン夢のイベントが英国で行われた。

●国立「三角屋根の駅舎」復活までの長い道のり(5月16日)

JR中央線の高架化に伴い、2006年に惜しまれつつ姿を消した三角屋根の旧国立駅舎。だが、旧駅舎を愛する住民と市はその復活をあきらめなかった。紆余曲折を経てついに決まった駅舎の再築。解体した部材は保存されており、2020年の完成を目指してこれから復元工事が行われる。

●「公園のブルトレ」修復に取り組む社長の熱意(6月17日)

初代ブルートレインの20系客車に魅せられた鉄道ファンの会社社長が、北九州の公園でボロボロの姿となっていた保存車両を手弁当で現役当時の姿に復元した。クラウドファンディングでの再整備は目標金額に達せず不成立となったものの、国鉄時代の車両のシートを再現したクッションや「国鉄の香り」のフレグランス販売などを通じ、今後も継続的な修繕を目指している。

●「お盆の新幹線」、本数が多いのは8月10日だ(7月22日)

年末年始とともに帰省ラッシュで新幹線が混み合うのがお盆だ。この時期には列車が大増発されるが、はたして本数がもっとも多いのは何日か。お盆休み期間中の時刻表を総チェックして見えてきた結果とは。

●フリーゲージで「信号トラブル」も起きていた(7月31日)

線路幅の異なる新幹線と在来線を直通できる車両として、2022年度に開業する九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)への導入を目指し開発が進められてきたフリーゲージトレイン。7月、国土交通省の技術評価委員会は2022年度の長崎ルート開業時にFGT導入は間に合わないという見解を示した。高速走行時の車軸摩耗などが理由だが、実は在来線走行時にも別の問題が起きていた。

●JR内房線ダイヤ改正「列車本数削減」の裏事情(8月2日)

3月に行われたJR内房線のダイヤ改正で、沿線自治体はどの列車が廃止されるのかを2月の時点で把握できていなかった。ダイヤ改正をめぐり、JRと沿線自治体の認識にずれがある現状が明らかとなった。

あのゲームCMはこうして生まれた

●あの伝説のゲーム、「電車でGO!」の誕生秘話(8月6日)

大ヒットした電車運転ゲーム「電車でGO!」。1997年にプレイステーション用ソフトが発売された際は、そのテレビCMも話題となった。宣伝を担当したのは、現在は作家として活動する豊田巧氏。どのようにしてインパクトのあるCMが生まれ、大ヒットに結び付いたのか。

●「楽して登るな」困難極めた聖地への鉄道計画(8月29日)

日蓮宗の総本山、久遠寺のある身延山では戦前から数多くのケーブルカーやロープウェイ計画があったものの、戦後まで実現することはなかった。その理由は「信仰の山」が俗化することへの懸念だった。

●テーマパーク化する「鉄道系博物館」の問題点(10月7日)

各地に数多く存在し、人気を集める鉄道関連の博物館。だが、大人が学べる場所としての充実よりも子ども向けの要素が強いテーマパーク的な存在になっていないだろうか。

●「医療モール」は駅活性化の切り札となるか(11月21日)

「駅ナカ」店舗に代表される駅ビジネスだが、最近は複数のクリニックや調剤薬局などを集積した「医療モール」を設ける例も増えている。地方都市の駅活性化に向けた切り札となるか。

●日本企業が入札できない?鉄道輸出の矛盾点(11月30日)

日本の手で実現可能性調査が行われているインドネシア・ジャカルタ―スラバヤ間の鉄道高速化。だが、結果的に中国が受注した高速鉄道の二の舞になる可能性はないか。日本がなすべきことは何だろうか。

「鉄道最前線」では硬軟織り交ぜた鉄道に関する記事を毎日掲載している。2018年も、よりパワーアップした記事の配信を目指していきたい。