チェンに続く残り2人は… 米国男子代表、全米選手権は「ジャンパーvsアーティスト」

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男子代表の注目は残り2つのスポット…新生ジョウとアーロンはジャンプで勝負

 フィギュアスケートは2018年2月に平昌五輪のビッグイベントを控え、各国代表メンバーが徐々に決定している。アメリカでは代表選考会を兼ねた全米選手権が現地時間3日に開幕。男子はグランプリ(GP)ファイナル覇者のネイサン・チェンが確実視され、残り2枠の争いに注目。米メディアは「ジャンパー対アーティスト」の戦いだとしている。

スポーツ大国アメリカでは、新年早々熱い戦いが繰り広げられる。

 平昌五輪の代表選考会を兼ねた全米選手権が現地3日にカリフォルニア州サンノゼで開幕。アメリカは男子・女子ともに出場3枠を有するが、男子では今年のGPシリーズで2連勝し、昨年12月のGPファイナルも制したチェンが実績と5種類の4回転ジャンプを操る技術の高さで代表の座はほぼ確実と目されている。事実上、残る2枠の争いとなる今大会、米スケート専門メディア「icenetwork」は「ジャンパー対アーティストに言い換えることができる」と展望している。

 記事では、「今週のSAPセンターでの最大のクエスチョンは、誰が残りの2つのスポットを占めることになるかだ。そして、4人の最有力候補は対照的なスタイルで滑ることになる」と言及。17歳の新星ヴィンセント・ジョウ、2013年大会覇者マックス・アーロン、15年大会優勝のジェイソン・ブラウン、16年大会王者のアダム・リッポンの4人を最有力候補に挙げている。

 ジャンパー部門には、ジョウとアーロンが振り分けられ、「それぞれの武器庫に4回転ジャンプをいくつも持つ」と4回転ジャンプに着目。特に17歳のジョウは、今年3月の世界ジュニア選手権でも、フリーでルッツを含む3本の4回転ジャンプを成功させ、258.11点のジュニア世界歴代最高得点をマークした逸材だ。

ブラウンとリッポンは「世界最高のアーティスティック・スケーターの2人」

 一方のアーティスト部門には、GPファイナルにも出場したブラウンとリッポンが名を連ね、「世界最高のアーティスティック・スケーターの2人」と紹介している。

 ブラウンは2014年のソチ五輪で団体銅メダルを獲得し、世界選手権や四大陸選手権など国際大会の経験豊富だ。しかし、記事によれば、2度目の大舞台を目指す23歳は「アスリートとして、過去に自分が成し遂げたことに頼ってはならない。いつだって全ては次の大会にかかっている。それが自分のコントロールできるものだ」と過去の実績ではなく、今大会の結果が何よりも重要だと話したという。

 対する初五輪を目指す28歳のリッポンは、得意のルッツジャンプだけでなく、表現力を含めた多彩な演技を武器とする。大会前には「必要なことは全てやって、自分が世界で最も一貫性のあるスケーターの一人であること、自分はリーダーであること、自分には準備ができていること、サンノゼでいつも通りの滑りを見せること、といった自分の仕事を証明する」と意気込みを語っている。

 果たして、残り2枚の切符を手にするのは誰なのか。「ジャンパー対アーティスト」の戦いから目が離せない。