ムダ遣いはしてないし、それなりに収入もあるのに、なぜかお金がたまらない。この共働き時代に激増中の“たまらない夫婦”には、共通する“貧乏習慣”があった! 1万人以上の赤字家計を再生してきた家計のプロである横山光昭さんのところには、最近「夫婦共働きでもお金がたまらない」という相談が増えている。
 
お金がたまらない人たちには共通する行動パターンのひとつとして『1日500円以下の小さな消費の繰り返し』があります。たとえば、1杯100円のコンビニのコーヒーを平日に毎日買えば、1カ月で2,000円、1年で2万4,000円の支出です。これに気づかず『大きな買い物をしているわけでもないのになぜお金がたまらないのだろう』と首をかしげているのです」(横山さん・以下同)
 
そこで、横山さんに「イマドキ家族の貧乏習慣」を解説してもらった。
 
【1】出勤前などに飲み物を買っている
 
「毎日何げなく使ってしまう少額のお金は“ラテ・マネー”と呼ばれています。1回のコストを落としたとしてもチリも積もれば膨大です。まずは日々の習慣的な出費を見直すことが大切です」
 
【2】コンビニなどで“ちょこちょこ買い”する
 
「飲み物を買いに行ったコンビニでついでに100円程度のお菓子にも手を出してしまう。この“ちょこちょこ買い”も典型的なムダ遣いのひとつ。こういう人は300〜500円ならすぐ使ってしまうので、コンビニに行く頻度を減らすのが得策です」
 
【3】通販では配送料が無料になる金額まで買う
 
「一定額以上の買い物で配送料無料、というショップが多いですが、ためられない人は送料を無料にするためにいらないモノまで購入しがち。クレジットカード払いだと支払いまでタイムラグがあるので、出費の意識も甘くなりがち。たとえ送料を払っても、本当に必要なモノ以外は決して買わないと決めましょう」
 
【4】“ちょっといいモノ”を買っている
 
「収入が増えたことで、それまで5箱230円のティッシュを1箱230円の“極上の肌触り”のモノに替えた人がいました。消費ペースは変わらないので5箱で920円の差、1カ月で1,840円もの出費増です。食品は無添加やオーガニックしか買わないという人もいますが“ちょっといいモノ”を買えば“それなりのお金”が継続的にかかります」
 
【9】電子マネーやクレカの“キャッシュレス買い”
 
「キヨスクなどで便利に使える電子マネーは、ちょこちょこ買いを助長します。また、クレジットカードを使うなら、必ず明細に目を通すこと。そしてクレカ払いをしたら使った月に予算からその額を差し引いておく。毎月のお給料の範囲内でやりくりできないなら、クレカや電子マネーは使うべきではありません」