今回のビジネス女子マナーは、不動産会社勤務の川瀬みくさん(仮名・29歳)からの相談です。

「正月に親戚が集まります。働くアラサーとして、姪っ子甥っ子へのお年玉はいくら包むべきなのでしょうか。また、私が未婚ということもあり、結婚した兄や祖母、叔父などは未だに私にお年玉をくれます。これは、いつまでいただいていいものなのでしょうか。お年玉を渡すとき、いただくときのマナーなどあれば教えてください」

あげるお年玉問題に加え、いただくお年玉問題も始まる独身アラサーOL。相場やマナーについて、鈴木真理子さんに伺ってみましょう。

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あげるお年玉は、関係性と親族間の相場で価格を決めよう

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて2018年の第1回は、お年玉についてです。お年玉には、一般的な相場があります。

赤ちゃん 1,000円
幼稚園児 1,000円
小学生1〜4年生 3,000円
小学生5〜6年生 3,000〜5,000円
中学生  3,000円〜5,000円
高校生  5,000円

働く独身の女性が、親戚などに渡すお年玉としては、このくらいが丁度いいと思います。

親族間でお年玉をもらうのは20歳まで、社会人になるまでなど、暗黙の了解で「一線」が設けられている場合もありますね。高校生まで、という線引きをしているご家庭も少なくありません。なので、大学生には、渡すとしても、5,000円〜10,000円でよいでしょう。

年に1度会うか会わないかという、いとこの子供さんなどは、金額の幅のうち低い方でよいのではないでしょうか。たとえば小学生5〜6年生なら低い方の3,000円で、ということです。

親戚でルールや相場がある場合には、それに従えばよいでしょう。

ただし、自分の姪っ子甥っ子の場合、いとこの子供より関係性が近いことから、金額を多く出す人が多いようです。

私の友人のひとりに、シングルの50代キャリアウーマンがいます。彼女にとって、20代の姪っ子が自分の子供のような存在だとか。半ば冗談で、「将来は面倒を見てもらうつもりだから」とも言っていて、ついお財布の紐が緩くなるそう。お年玉も数万円渡しているそうです。

でもそれは、50代シングル女性の話。そして、相場はあくまで相場です。無理をして高額にする必要はありません。
独身アラサーOLさんは、ご自身の生活も当然ありますし、あげるお年玉については、収入やお財布事情と相談して、自分の負担にならない範囲を守るべきだと思います。

親兄姉からはもらってOK?むしろ社会人ならあげるべきもの?

相談者さんは、おばあ様や叔父様からお年玉をいただいているとのこと。

社会人になったらお年玉はもらうべきではない、という風潮もあります。でも、お年玉はご厚意です。年始、お正月というおめでたい雰囲気を、お年玉をお断りなどすることで壊してもよくありません。遠慮しすぎずに受け取るのがマナーでしょう。

もし、もう大人なのに心苦しいなどと思うようであれば、そのお金でいただいた方をお食事に誘ったり、プレゼントを買うなどしてお返しをしたらどうでしょう。お年玉の額をすぐのタイミングでそのまま返す、というのではなく、お誕生日などの節目に交流を深めていくこともよいと思います。

逆に、社会人になると、「働いているのだから、お年玉を親にあげるべきなのでは?」と思う方も少なくないようです。

本来、お年玉は目下の人に渡すものです。とはいえ、親や祖母祖父へお礼の気持ちで渡したい人も多いはず。

家族には、マナー云々よりも喜ばせることが大事です。かわいいお年玉袋に入れて渡しても、私は問題ないと思っています。

ご存じの方も多いかと思いますが、お年玉を渡すときには、正式には「お年賀」などと書くべきとされています。もちろん、市販のお年玉袋でもいいのですが、ご両親や祖父母などに渡す場合には、「心ばかり」「ほんの気持ち」などと書かれポチ袋を選んでみるのもよいでしょう。

また、目上の人(恩師や上司の子供)に渡す場合もあるかもしれません。その場合は、「お年賀」「文具料」「玩具料」などが適切とされています。現金だと、数千円でも相手が恐縮することもあります。そういう場合には、図書カードなどもオススメです。

金は天下の周りもの。お年玉の季節になると、この言葉がいつも以上に身に沁みます。



■賢人のまとめ
お年玉は正式には「お年賀」と書くべきとされているものです。独身のアラサーがいとこや甥姪にお年玉を渡す場合、現金なら最大でも1万円程度が相場でしょう。本来は、目下の立場の人に渡すものですが、日ごろの感謝の気持ちとして、親に渡すことは悪いことではありません。そのときは、お年玉袋ではなく、「心ばかり」「ほんの気持ち」など書かれたポチ袋などを利用するのがオススメです。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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