様々な加工食品や肉類に多く含まれているイメージのあるトランス脂肪酸。トランス脂肪酸の含まれる食材を多く摂ることで健康に悪い影響をきたすのは世間で騒がれている通り。そんなトランス脂肪酸ではありますが、とある国でトランス脂肪酸を禁止したところ、心臓発作や脳卒中が減少していたことが明らかとなりました。

アメリカで加工食品へのトランス脂肪酸使用を全面禁止に

アメリカはまさしくファーストフード・加工食品パラダイスであり、これらを日常的かつ大量に摂取している人が多いとされます。ファーストフードや加工食品にはトランス脂肪酸が多く使用されている傾向にあり、これらを食べ過ぎることで肥満や様々な生活習慣病に悩まされることになることが懸念されています。このトランス脂肪酸の脅威に懸念を感じてか、近年アメリカではトランス脂肪酸を減らそうとする試みがはじめられています。2018年までには加工食品へのトランス脂肪酸使用が全面禁止される予定で、現在においてもかつてのトランス脂肪酸使用量の5分の一まで減ってきているとも言われています。

いち早く全面禁止にしたニューヨーク市の成果

いまだ全ての州で加工食品へのトランス脂肪酸使用を禁止できているわけではありませんが、いちはやくトランス脂肪酸使用の全面禁止を行ったニューヨーク市においては、もうすでに一定の効果があらわれてきているようです。具体的には、いまだトランス脂肪酸使用を禁止していない近隣地区と比較して、ニューヨーク市在住の方は心臓発作が7.8%少なく、脳卒中が3.6%少なかったのです。つまりトランス脂肪酸の減少がそのまま健康数値にあらわれた結果となったわけですね。やはり世間の通説どおりトランス脂肪酸を減らすことは健康改善に繋がるということです。

トランス脂肪酸が多く含まれる身近な食品

トランス脂肪酸を減らせば健康に繋がることはわかったけど、どんな食品にトランス脂肪酸が多く含まれるかよくわからないという方もいることでしょう。具体例を挙げるとなると牛肉の肩ロースやサーロイン、ハラミといった脂肪分の多い部分。お菓子で言えばケーキ、ドーナッツ、パイ、ビスケットといった洋菓子。ハンバーガーやポテトはもちろんのこと、クロワッサン、ポップコーンといった加工食品。生クリームやマヨネーズ、マーガリンといった調味料などなど。

日本の食品にはトランス脂肪酸がそれほど多く含まれてないため、心配する必要はない、規制の必要はないというのが通説ですが、自分の食生活でもし危機感を感じたり不安があるようなら、意識的に加工食品を減らしたり、食品表示を確認して商品を選ぶようにしてはいかがでしょうか。健康のありがたさは、失ってから気づくもの。でも失ってからでは遅いのです。2018年も予防に努めましょう。


writer:サプリ編集部