ニューヨーカーたちが夢中になっていることとは?(写真 : golubovy / PIXTA)

新年あけましておめでとうございます! あっという間に2018年になりましたね。大人になるとこんなにも月日が流れるのが早いものか、と驚くことはありませんか。それと同時にふっと感じる後悔の念……「ああ、あんなことしておけばよかった」「もっとこうすればよかった」と。だからこそ、気持ちがフレッシュな年明けに「新年の抱負」を掲げるのでしょうね。

アメリカでも、これは同じで新年になると多くの人が「New Year’s Resolution」を決めます。私が住むニューヨークでよく聞くのは、私生活の見直し。たとえば、ジムやカウンセリングに通ったり、新しい食生活を始めたりするわけです。

そこで、今回はニューヨーカーたちが夢中になっている運動や食事法などを紹介したいと思います!

カーディオ・キックボクシングで肉体改造

ニューヨーク発の人気スポーツと言ったらヨガやピラティスを思い浮かべる人が多いと思います。一時は確かにニューヨーク中、ヨガスタジオだらけでした。私もビックラムヨガに3年ほど通っていましたが、やっぱりこれだけでは消化されないストレスや、エネルギーが残っていました。私のような思いを抱えた熱量高めの人たちは結局ヨガをギブアップし、ランニングなど新しい運動を始めます。が、これもなぜか煮え切らずにギプアップ。

ついに、そんな人たちにピッタリなエクササイズが生まれました! それは、カーディオ・キックボクシング。キックボクシングと聞くと、格闘技的な要素が強いと思われるかもしれませんが、「カーディオ=有酸素運動」を取り入れたエクササイズ、キックボクシングのほかにエンドレスに縄跳びやランニングをやるというユニークなものです。

私自身も通っているのですが、アメリカ人だからなのか、「見て覚えろ」というスタンスで、動きや構成を間違ってもお構いなし。通っている人たちの目的は、ダイエットや筋力アップなので、プロのような動きが求められることはありません。

このエクササイズのウリはなんと言っても、カロリー消費量。なんと1回45分のクラスで1000キロカロリーを消費する、とうたっています。クラスが行われているときは音楽がかかっているので、テンションもマックスに。先生によって音楽が違うのも面白い。しかも、教えてくれるのはプロのボクサーやムエタイ選手なので、その体や動きの美しいこと! 1度お試しに通ってから、すっかり虜になってしまい、今では個人レッスンをとるほどになってしまいました(笑)。

面白いのが、このクラスを受講しているのがほとんど女性という点。ビジネスウーマンやママさんが多いようです。彼女たちに話を聞いてみると、いずれも過去にヨガやピラティスをやっていた経験を持つ運動大好きタイプ。外見はセクシーな女性ばかりですが、バイオレンスな動きも簡単にやってのけるカッコイイ女性が多いのです。

彼女たちに言わせると、メディテーション(瞑想)やヨガは自宅でできるけど、キックボクシングはライバルがいるほうが燃える。隣にいる人より強く、激しく蹴りたい!という競争心が湧いてきて、ワクワクするそうです(笑)。

ここで出会い、仲良くなった女性たちは、みなカーディオ・キックボクシグを始めてから体重が10キログラム以上落ちたそうで、夜出掛ける楽しみが増えたそう。彼女たちの目的は「とにかくセクシーなドレスを着て、カッコイイ男性を引っかけたい!」と宣言。運動も遊びも全力投球で、西海岸的な「レイドバック(のんびり)」な雰囲気はゼロ! これぞニューヨーク流だと、ここに通って痛感しました。やっぱりニューヨークの女性は面白いですね。

人前で話すスキルと勇気をつけるトートスマスターズ

アメリカに移住して20年ほどになりますが、今でも子どもたちがどこでも躊躇なく自己主張する度胸に感心してしまいます。授業でディベートやプレゼンテーションをしないといけない機会が多くあるため、嫌でも人前で自己主張するスキルと勇気が身に付くのかもしれません。

それでも中には、大人になっても人前で話すのが苦手で、この悩みと日々戦っている人たちもいます。特にニューヨークは、自分の意見を言ってナンボの世界。黙っていたままでは、自分の希望は通りません。

そんな人たちのために開かれている、セミナーがあります。それが「トーストマスターズ(Toastmasters)」。全米で週1回、各都市で開かれるこのセミナーでは、参加者が与えられたお題に対して即興スピーチを行ったり、用意したスピーチを披露したりします。会議室で開かれることが多く、最大30人が参加できます。参加者の年齢や性別、人種などはさまざまですが、共通しているのは皆、話すのが苦手だということです。参加条件は、「恥ずかしくても、ミスってもとにかく話す」ことだけです。

このトーストマスターズが始まったのは1924年とその歴史は意外と長く、今では世界142カ国で行われているそうです。

私の友人Kもこれに参加した1人。彼は人当たりも良く、一見シャイに見えませんが、転職の際の面接で、緊張感に襲われ、自分の意見が言えないという悩みを抱えていました。セラピーに通ったりもしましたが、それでも改善せず。そこで、トーストマスターズに参加することを決めたのです。

初めての会は、聴講するだけのつもりが、そんな甘い考えは許されず、20人のまったく知らない人たちの前で自己紹介をするよう指示されたそう。緊張のあまり、自己紹介はうまく行かず、参加したことを後悔したのもつかの間、終わった瞬間に大きな拍手が。自分の努力が認められると安心につながりますよね。それがこのセミナーのカギなのです。

このセミナーは1度参加するだけでは意味なく、何度も知らない人の前で話して場数をこなすことが求められます。Kも週1回通い続けました。同じ悩みを抱えた者同士、いつしか団結力が芽生えたのも、モチベーションアップにつながったようです。じきに、面接もこなせるようになってきたといいます。

日本人は人前で話したり、意見を言ったりするのは苦手ですが、社会の多様化が進む中で自分の意見を上手に伝えるというスキルは決して無駄なものにはならないでしょう。日本にもトーストマスターズはあるので、今後はもっと普及するかもしれませんね。

ウォーリアーズダイエットで体スッキリ!


前述のキックボクシングもそうですが、何でもとにかく全力で取り組みたいというニューヨーカーは少なくありません。ダイエットも同じ。その中でも、最近男性から支持を得ているのが、「ウォーリアーズダイエット」です。2001年に、イスラエル軍に従軍経験を持つフィットネス専門家オリ・ホフメクラー氏が提案し、出版した『Worriers Diet and Unlocking the Muscle Gene』をきっかけに世間に広がるようになりました。今では、同氏が考案した手法をまねたさまざまなダイエット法が生まれるほど普及しています。

ウォーリアーズダイエットは、その名が示すとおり、軍人的な食生活をモデルにしています。簡単に言えば「1日1食」ダイエットで、日中はほとんど食べず、夕飯をしっかりと食べるというスタイル。また、このダイエットでは、運動も重要な要素とされています。

30歳を過ぎてからやせにくくなった、と嘆いていたパートナーのクリストファーもこのダイエットを実践しています。最初の2、3日はつらかったそうですが、3日目になると昼の空腹も乗り越えられるように。このダイエットでは、食べる順番が大事で、まずはサラダから始める。それから、タンパク質となる肉や魚を食べるのですが、クリストファーはベジタリアンのため、豆腐を好きなだけ食べていました。慣れてきた頃には、夕食前に軽い運動をするほどにハマっていました。結果、1、2カ月で10キログラム近くの減量に成功しました。

このダイエットで面白いのは「ズルができる日=Cheat Day(チートデイ)」があることです。有名なハリウッドスター、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンは、1週間に1度だけチートデイを設けていて、朝昼は食べないものの、夕食はこれまでもか、というほどの量のスナックなどを食べまくるのです。彼の場合、ファストフードやドーナツ、ピザなどを驚くほど食べています。どれほど食べているのか知りたい人は、「The Rock Cheat Day」で検索してみてください。仰天するはずです。

ただし、このダイエット法はあくまでホフメクラー氏が推奨しているものであり、やせる科学的な根拠はありませんし、空腹時の激しい運動は危険だという意見も出ています。

「今年こそやせたい!」「今年こそ健康になりたい!」「今年こそ恋人が欲しい!」。皆さんの新年の抱負は何ですか? 今年の年末に後悔しないよう、ニューヨーカーのごとく、全力で何かに取り組んでみると、新しい道が開けるかもしれません!!