クルマ音痴の東京カレンダー編集者・船山を一人前のクルマ担当に育てる本連載。

自動車を得意とするベテランライター・サトータケシが、全日本クルマ音痴代表の編集部員船山(通称ふなっしー)に、わかりやすくクルマの魅力を解説します。

今回のテーマは、「大盛況だった「東京モーターショー2017」って何がスゴかったの?」



船山:サトーさん、あけましておめでとうございます。

サトー:おめでとう!今年もよろしくね!って、こんな正月早々の配信って東カレも可笑しいね!

船山:いやー、大人気連載なんで、ぜひこの正月枠でやってくれってお願いされちゃいまして!

サトー:誰から?

船山:僕です。

サトー:お前かよ! ま、いいや。新年早々何の話?

船山:そうなんです。いや、新年早々昨年の話で恐縮なんですが、昨年偉く感動した件がありましてね。

サトー:どうした? 瞳が昔の少女漫画みたいにキラキラしてるぞ。

船山:11月の話になっちゃうんですけど、初めて東京モーターショーに行ったんです。

サトー:報道関係者向けのプレスデイは一緒に行けないから、休日にひとりで行くって言ってたね。

船山:で、行ってみたら大盛況。親子連れからカップル、お年寄りまで、みんな目をキラキラさせてクルマを見つめていました。クルマって人気あ
るじゃん、と。

サトー:ま、日本は約500万台の新車が売れる、中国とアメリカに次ぐ自動車大国。テレビやスマホに続いてクルマまでダメになっちゃうと、ホントにヤバいからね。

船山:モーターショーって名前だから堅苦しい感じがするんじゃないですか? いっそのこと、犲屮侫Д2017〞とかにしたらさらに盛り上がると思いました。

サトー:そういうことも考えなきゃいけないんだろうね。それで、会場の盛り上がりのほかには、どんなところを見た?

船山:僕はスズキのブースに感銘を受けました。朝、スズキに行って、会場を2周してもう一度スズキを見て、夕方、最後にスズキに立ち寄ってから家に帰りました。

サトー:何がそんなによかった?

船山:僕、いつも「東京カレンダーをクビになったら何の仕事をしようか?」って考えますが、スズキのブースに答えがあったんです。

サトー:どんな仕事?



【SUZUKI キャリイ軽トラいちコンセプト】何を売ろうか?夢が広がる移動型店舗。車名の「いち」とは「市」を意味。お店で野菜やスムージーを売る女性が、軽トラ市に出展するという想定で開発されたとか。商品の陳列に使うためのボックスや引き出し、日よけタープなどを用意し、太陽電池で発電して電力を供給する

船山:東カレで培ったグルメの人脈を活かして、軽トラで移動式レストランをやろうと決めたんです。

サトー:面白いけど、どんなコンセプトのレストランにするの?

船山:それはこれから考えます。

サトー:意外と浅いね。いつも「宇都宮は北関東のパリと呼ばれます」って言ってるじゃん。だから、「TOCHIGI料理の店・船と山」ってのはどうかな? あ、そうか、海はないから船はナシだ。

船山:いえ、湖と川に囲まれてますから、それいただきます。宇都宮餃子、佐野ラーメン、日光の湯波、かんぴょう、とちおとめ……。


近未来を感じさせるクルマ群が想像の斜め上を行っている!


サトー:食べ合わせが悪そうだな。もうちょっと整理してからパワポに企画書をまとめてね。

船山:自分でもそう思いました。スズキではもう1台、e-サバイバーというSUVのコンセプトカーにも心ひかれました。



【SUZUKI e-SURVIVOR】ペットのように飼いたくなるコンパクトなSUV。4つの車輪それぞれにモーターを配置した、4輪駆動の電気自動車。スズキの東京モーターショーのテーマは「“ワクワク” を、誰でも、どこへでも」。テーマ通り、どんな風に使ってどこへ行こうかという期待が膨らむコンセプトカーだ

サトー:マッチョな雰囲気とマヌケな感じが同居しているあたりが、ふなっしー(註:船山は編集部の一部でこう呼ばれる)に似てる。

船山:サトーさん、さり気なくヒドいこと言ってますが、実は自分でもそう思ったんです。

サトー:君がこのクルマに乗っていたら、鳥山明の漫画みたいだ。

船山:『Dr.スランプ』の則巻千兵衛博士に似てるってたまに言われます。

サトー:ほかに気に入ったのは?

船山:僕のクルマ探しのテーマのひとつに、「フジロックに行くクルマ」ってのがあるんですよ。

サトー:ほぉ、それは興味深い。

船山:2台見つかりました。まず1台は、フォルクスワーゲンのI・D・BUZZってやつで、これにコールマンのテントやタープを積んでフェスに行ったら最高っす。



【VOLKSWAGEN I.D. BUZZ】2022年にEVとして市販化決定。そろそろ“BUZZ貯金” をスタート!

サトー:ちょっと解説すると、1960年代にフォルクスワーゲンはトランスポーターという、今で言うミニバンを出していて、サーファーとかミュージシャンに愛されていたんだ。だからI・D・BUZZでフェスに行くのは、歴史を鑑みてもピッタリ。


トヨタとマツダ、自慢のコンセプトカーって何だ?


船山:あともう1台、自分が大成功を収めてどこぞの社長になって、苗場プリンスホテルのロイヤルスイートからフジロックの会場に通えるようになったら、このクルマで乗りつけたいです。

サトー:……、トヨタ・センチュリー、これロックっぽいの?



【TOYOTA CENTURY】トヨタの次期型最高級車の特徴は“和モダン”なデザインと最新ハイブリッドシステム

船山:前に、ジョン・レノンがサイケデリックなペイントをしたロールス・ロイスに乗っている画像を見たことがあるんです。あれをマネっこしたくて。

サトー:ほぉ、なるほど。

船山:「追憶の船山号」と名付けて、ラーメンのどんぶりの模様を描きたいと思います。ナルトの渦巻きグルグルも入れて。

サトー:ジョン・レノンというより、天才バカボンのほっぺだね。

船山:……そう言えば、たまにバカボンにも似ていると言われます。とにかく、自分の新しい可能性を改めて考えることができて大収穫でした。サトーさんが東京モーターショーで感心したのは?

サトー:マツダが展示した2台のコンセプトカーがステキだった。

船山:確かに、マツダのブースは黒山の人だかりでした。

サトー:1台がマツダ・ヴィジョン クーペというスーパーカー的な4ドアセダン。もうちょい現実的なのがこのマツダ魁コンセプト。



【サトー’s RECOMMEND】MAZDA 魁CONCEPT。「生き物が動き出す瞬間の強さと美しさを表現する」というマツダの「魂動デザイン」というコンセプトに則ったスタディモデル。有機的な抑揚のあるボディラインの躍動感が、野生動物を思わせる

船山:こりゃ、エラくカッコいい。

サトー:マツダの次のコンパクトカー、たとえばデミオの原型になるんじゃないかと期待されている。

船山:デミオってレンタカーでよく借りるんです。こんなデザインのクルマがたくさん走ったら、街の景色が変わりますね。

サトー:最近のクルマはどれも壊れなくてよく走るから、やっぱりデザインが大事になるね。

船山:東京オリンピックで日本に来た外国人が、こんな形のレンタカーに乗ったらブッ飛ぶでしょうね。なんてスゴい国なんだって。

サトー:それはそうかもしれない。

船山:あと、モーターショー会場の屋台グルメも語りたいんです。あのマルゲリータがめっちゃウマで、って、残念、もう最後の行です!


〜サトータケシ今回の教訓!〜
マツダに驚愕! スズキに感動! ショーは行かなきゃわからない


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