青学大の田村和希

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 早大時代は山上りの5区で活躍し、現在は駅伝、マラソン解説者を務めている金哲彦氏(53)が今大会の見どころを語った。4連覇を狙う青学大、10月の出雲全日本大学選抜駅伝優勝の東海大、11月の全日本大学駅伝を制した神奈川大を3強に挙げ、勝負の行方を占った。

 一番の注目はやはり4連覇を狙う青学大だ。ここまでの駅伝では苦戦しているが、1区と2区で区間賞を獲らなくても絶対的なエースの田村和希(4年)が3区にいるのが強い。もう一人のエース下田裕太(4年)は補欠に回ったが、メンバー変更で入ってくるはずだ。ただ、東海大や神奈川大も強力。いくら青学大でも3区までに離されたら苦しい展開が予想され、4連覇に黄色信号がともる。

 序盤の流れを決める1区は東海大が関颯人(2年)、順大は当日変更で栃木渡主将(4年)が入りそう。関東学生連合の東大・近藤秀一(3年)も力がある。10キロすぎでどの選手が仕掛けて飛び出すのか、区間賞争いにも注目したい。

 「花の2区」は各校のエースが順当にエントリーした。神奈川大の鈴木健吾(4年)、順大の塩尻和也(3年)、山梨学院大のニャイロ(3年)が飛び抜けている。青学大は森田歩希(3年)が2区起用。出雲駅伝、全日本大学駅伝と予定通りに走れなかった選手がいた点は不安だが、3区で待ち構えるエース田村で振り出しに戻せるはずだ。

 前回大会から4区、5区の距離が変更となった。4区が延び、選手の負担が大きいという理由で5区は短縮された。4区は小田原まで上りが続き、力がない選手はそこで失速する。つなぎ区間ではなく、重要区間に戻った。5区は各チーム“山の神”が不在。4区までいかに上位でつないで5区に託すのかが往路優勝の鍵を握る。

 復路では優勝争いやシード権争いが激しさを増す終盤の8〜10区は、やはり4年生の力が試される。8区は上りもあり、9区、10区は距離が長い。経験と持久力のある上級生が最後に踏ん張れるか。

 今大会は時代が変わる駅伝になる可能性がある。青学大から次の時代を背負うのはどこになるのか期待している人も多いと思う。また、20年東京五輪に向け神奈川大の鈴木健らマラソンでも活躍が期待される選手も多い。早大で活躍した大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)に続く、金の卵の出現も楽しみだ。