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フェラーリ250SWB(1959年)


頭の中に、揺るぎないリストがある。どんなクルマでもいい、ただし、3台だけ選ぶなら……というヤツだ。まずは実用的なランナバウト、次に非現実的なモンスター。その時々で、前者はホールデン・スペシャルヴィークルW427からメルセデス・ベンツG55 AMGまで、後者はポルシェ917からアリエル・アトムV8まで、車種は変遷している。

しかし一台だけ、いちばん欲しいクルマは変わらない。フェラーリ250SWBだ。いや、乗ったことは一度もない。それでも、これがすばらしいクルマなのは間違いない、きっと。

マット・プライアー:総編集長

夢のお値段は?
2017年8月のペブルビーチでは、830万5000ドルの値が付いた。

フェラーリ430スクーデリア(2007年)


このクルマがボクに教えてくれたのは、ワイドで、ノイジーで、スパルタンで、暴力的にパワフルなスーパーカーも恐るるに足らず、ということ。これはまさしくフェラーリで、野性味溢れる自然吸気V8の叫びは、488GTBでは決して味わえないものだ。

このスクーデリア、容赦ないほど速くエキサイティング。それでいてシャシーは、寛容な面も持ちあわせる。サーキット向けタイヤを履いたミドエンジンのイタリア車で、これほど懐の広いものはそれまで存在しなかった。

カッスル・クームでの夏の午後、まだ若造だったロードテスターに、電子制御デバイスをオフにして、オーバーステア気味な神の領域を覗き見させてくれたクルマだ。できることなら1台手に入れて、ずっとうっとり眺めていたい。

マット・ソーンダース:ロードテスト・エディター

夢のお値段は?
英国では17万5000ポンドから、といったところ。アメリカならもう少し安く、17万ドルくらいから探せる。

ポルシェ911カレラ2.8RSR(1973年)


オリジナルRSRのプロポーションは、なにものにも勝る。しかも、翌年登場の3.0に付くホエールテールより、小ぶりなダックテールの方が、個人的には好みだ。もしも手に入ったら、レース用アイテムを取り払って公道仕様にモディファイしたい。色は決まっている。シルバーだ。タイトル通り、本当に金に糸目をつけなくていいのなら、それを毎日の足に使いたい。

ダン・プロッサー:特別特派員

夢のお値段は?
安くても10万ポンド。アメリカなら11万ドルから。

アルファ・ロメオ・カングーロ(1964年)


これぞまさに夢のクルマだ。なにしろ、量産されていないのだから。このショーカーは、アルファのTZ1レーサーがベースで、ベルトーネがさらにセクシーに仕立て上げ、コンパクトで、Aピラーの位置は完璧。650kgと軽く、5段MTと114psの弾けるようなアルファ・ツインカムを積む、素晴らしく美しいドライバーズカーだ。
リチャード・ブレムナー:上級寄稿エディター

夢のお値段は?
長年にわたり所在不明だったが、2005年のコンコルソ・エレガンツァ・ヴィラデステに、日本人コレクターがレストアして持ち込んだ。この上なくレアで、もしも売却されるならその価格は計り知れない。姉妹誌であるクラシック&スポーツカーの編集者、アラスター・クレメンツによれば、1000万ポンドに達する可能性もあるという。リチャード、すぐにでも資金を貯めないと……。

オースティン・ヒーレー100/4(1953年)


このクルマに寄せる愛は、おそらく初めて手にしたミニカーがこれだったことに始まるのだろう。人から見れば、この流れるようなボディラインも、アストンやACなどほかの多くの英国車と変わり映えしないということになるだろうが、このグリルやボディサイズ、塗装されたダッシュボードやシートのデザイン、スマートで短いトランクなど、愛すべき点は多く挙げられる。このクルマは、デザイナーがフルサイズのクレイモデルを作るようになるよりずっと前に生み出された。激しく議論されることなく生まれたクルマともいえる。そこがまた好ましいではないか。
スティーブ・クロプリー:編集局長

夢のお値段は?
程度のいいものは5万ポンドほど。アメリカで探せば5万ドルほどだ。

ディープ・サンダーソン501GT(1964年)


耳慣れないクルマだろう。しかし、この写真の301はル・マンにも出走している。もっとも、1964年にはアルミボディとGFRPボディの2台体制ながら、いずれもフィニッシュできずに終わっているが。501はそのディープ・サンダーソンが製作したシングルシーターで、前後にミニ用エンジンを積む。ジャズミュージシャンのディープ・ヘンダーソンに因んだという名前にも惹かれるが、なんといってもツインエンジンというのがたまらない。
ジェームズ・ルパート:中古車特派員

夢のお値段は?
2011年に英国で販売された個体は3万6000ポンドだった。

フェラーリ365GTB/4デイトナ(1968年)


夢のクルマをリストアップし始めたらキリがないけれども、実際に乗ったことがあり、感動的な体験がいつまでも鮮明なものといえばこれしかない。ピニンファリーナのデザインは、史上最もセクシーなクルマといってもいい。コロンボ・ユニットのひとつである355psのV12は、凶暴なまでの加速をたちどころに発揮してくれる。最高に素晴らしい。
ジュリアン・レンデル:特別特派員

夢のお値段は?
2016年のぺブル・ビーチでは、71万5000ドルの値を付けた。

フェラーリ458スペチアーレ(2013年)


スペック的に言えば、いまのところ最強のミドシップV8フェラーリは488GTBだろう。しかし主観を挟むならば、一番欲しいのは458スペチアーレだ。これより高くて気になるクルマはまだまだあるが、天井知らずに回るような自然吸気ユニットをカーボンとアルミの構造体で包んだこの上なく俊敏なこのマシンこそ、本気で欲しい一台だ。
サム・シーハン:上級スタッフライター

夢のお値段は?
英国では30万ポンド、アメリカでは40万ドルほど。

フェラーリF40(1989年)


今でも思い出す。生まれ育ったコーンウェルでの下校中、ベージュのフォード・エスコートとグレーのヴォグゾール・キャバリエが行き交う中を走り抜けていった、鮮やかなスカーレットのそのクルマを。ただただ口をポカンと開けて見送るばかりだったっけ。助手席に座ったことはある。しかし、初めてスロットルペダルを踏み込んだ時に味わうであろう、期待と高揚感と、そして間違いなく恐怖が混ざり合った感覚を経験できてはいない。
マット・バート:エグゼクティブ・エディター
夢のお値段は?
少なくとも英国では80万ポンド、アメリカでは100万ドル。

フォードGT40(1964年)


ヘンリー・フォード2世は、フェラーリ買収が破談になると、GT40開発の号令を出す。怒りに任せて、自社のレース部門に、ル・マン24時間での跳ね馬打倒を命じたのである。その試みはみごとに成功し、しかも個人的には、どんなフェラーリよりも魅力的なマシンを創造したとさえ思う。もし手に入れたなら、ガルフカラーで仕上げたい。そこまでこだわりはしないが。
ジェームズ・アトウッド:デジタル・エディター

夢のお値段は?
2016年のアメリア・アイランドでのオークションでは、330万ドルで落札された。