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音楽ブロガーとして活動し、初の著書『夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わる』を上梓したばかりのレジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。


[前編]では椎名林檎や女性アイドルグループについてお届けしましたが、[後編]はこちらの話題からどうぞ。


 


新旧王子様の今後:小沢健二、星野 源


今年の音楽シーンの大きなトピックとして、小沢健二の大復活があります。シングルとしては19年ぶりのリリース、フジロックフェスティバルへの出演、SEKAI NO OWARIとのコラボ、Apple Musicのプログラムでの満島ひかりとの共演など、一年中話題を振りまいていました。


そんなオザケンは22日のスーパーライブに出演。2月にMステに出演した際にフジロックへの参加をフライングで発表したときと同じように、「来年はゴールデンウィークに大きなところでライブをやります」と発言し、ネットをざわつかせました。


この日披露したのは、1994年リリースのJポップクラシック「今夜はブギーバック」と今年発表された「流動体について」。前者ではラップパートを担うスチャダラパーも出演、さらには「タモリ」をもじったコールアンドレスポンスも行いました。


ちなみにこのコールアンドレスポンスが行われている際、ニコニコしながらそれに参加する弘中アナの姿もテレビには映し出されていました。この日は声の調子が悪く全体的につらそうだった彼女でしたが、このときばかりはとても楽しそうでした。



同じく22日のスーパーライブに出演した星野 源。昨年リリースした「恋」が今年のビルボードの年間チャートで1位を獲得するなど、相変わらずシーンの顔として君臨しています。この日は今年の夏にリリースした「Family Song」をしっとりと披露しました。


かつて小沢健二は「王子様」として人気を博しましたが、星野 源を見ているとその佇まいや活動スタイルがあの時の小沢健二とかぶることがあります。


この日はリハーサル時にふたりの交流があったようで、小沢健二のブログには「さっき星野さんともお話ししましたよ。」「星野さんとの話の内容ですか? それは無理。絶対無理。言えません。」と綴られていました。来年何か一緒に動くようなことがあったら最高ですね。




2017年のMステを振り返って……「バラエティ化」の是非を問う


さて、今回でこの連載の2017年分は終了! ということで、少しだけ今年のMステについて振り返ってみたいと思います。


小沢健二のプッシュやDragon Ashの初出演など、今年の音楽シーン全体における大きな話題を複数提供したこの番組が相変わらず「J-POPシーンの中心」であったことは疑いようのない事実です。


一方で、少し気になる動きが最近のこの番組の「バラエティ化」とも言えそうな流れです。例えば今回のスーパーライブではゴールデンボンバーが「女々しくて」の一部を生演奏し(事前にも大きく告知されていました)、結局まったく演奏ができずにステージ上で火花が噴射されて4人が熱がって終わり、というようなくだりがありました。


9月のウルトラフェスで展開された「女々しくて」の演奏中に4人が爆破される演出と同類のもののように思いますが、正直なところ各アーティストがまともに曲を披露しているなかでどうやってこういう「音楽は関係なく演者を痛めつけるだけの演出」を楽しめばいいのかよくわかりませんでした(ゴールデンボンバー相手なら何をしてもいい、というわけではないと思います)。


また、ウルトラフェスに一般公募の枠が設けられたり、今年話題になった登美丘高校ダンス部がスーパーライブにまで出演したり、その流れで三重高校のダンス部が西野カナの楽曲を踊る映像が放送されたりと、これまではプロのミュージシャンにとってのひとつの目標になっていたMステが「世の中で話題を作れば“普通の人”でも出演させる」というスタンスになってきているのは注視すべきポイントです。


CDが売れまくっていた90年代から今に至るまで様々な音楽番組が生まれては消えていきましたが(超人気番組として愛されていたものも含めてたくさんなくなってしまいました)、そんななかでMステが残り続けているのは「音楽市場がどういう状況になっても、“生放送でプロのミュージシャンがその楽曲をパフォーマンスする”というシンプルなことを愚直に続けてきたから」こそだと思います。


最近のMステを見るにつけ、時代の流れを取り込むにしても、そもそものこの番組の基本を忘れないでいてほしいなと強く感じます。今後もぜひ「王道」としての立ち位置を意識した番組作りをお願いしたいです。


次回のMステは1月12日。今年も一年間ありがとうございました。それでは来年もよろしくお願いいたします!


TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)


 


【2017年12月1日放送分 出演アーティスト】

[Alexandros]「明日、また」

back number「瞬き」

Kis-My-Ft2「赤い果実」

BiSH「プロミスザスター

椎名林檎「おとなの掟」

福山雅治「トモエ学園」


【2017年12月22日放送分 出演アーティスト】

Sexy Zone「ぎゅっと」

SHISHAMO「明日も」

ジャニーズWEST「おーさか☆愛・EYE・哀」

NEWS「EMMA」

Little Glee Monster「OVER」

WANIMA「ヒューマン」

GENERATIONS from EXILE TRIBE「BIG CITY RODEO」

岡崎体育「Natural Lips(MUSIC STATION SUPER LIVE 2017 ver.)」

星野 源「Family Song」

EXILE THE SECOND「Route 66」

ゆず「タッタ」

Kis-My-Ft2「PICK IT UP」

aiko「予告」

LUNA SEA「ROSIER」

HIKAKIN & SEIKIN「雑草」

西野カナ「パッ」

BTS(防弾少年団)「DNA -Japanese ver.- 」

Hey! Say! JUMP「White Love」

ゴールデンボンバー「女々しくて」

倉木麻衣「渡月橋 〜君 想ふ〜」

高橋 優「ロードムービー」

DAOKO「打上花火」

どうぶつビスケッツ×PPP「ようこそジャパリパークへ」

昆 夏美&山崎育三郎「美女と野獣」

荻野目洋子×登美丘高校ダンス部「六本木純情派」「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」

AI×渡辺直美「キラキラ」

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「J.S.B. DREAM」「J.S.B. HAPPINESS」「R.Y.U.S.E.I.」」

TWICE「TT -Japanese ver.- 」

亀と山P「背中越しのチャンス」

欅坂46「風に吹かれても」

E-girls「Love ☆ Queen」

三浦大知「星に願いを」「EXCITE」

乃木坂46「インフルエンサー」

back number「クリスマスソング」

TOKIO「クモ」

関ジャニ∞「今」

ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」

AKB48「フライングゲット」「心のプラカード」「11月のアンクレット」

椎名林檎と松崎ナオ「おとなの掟」

平井 堅「ノンフィクション」

DEAN FUJIOKA「Let it snow! 」

小沢健二「今夜はブギー・バック featuring スチャダラパー」「流動体について」

KinKi Kids「硝子の少年」

福山雅治「トモエ学園」

Perfume「TOKYO GIRL」

X JAPAN「スペシャル・メドレー」

嵐「Doors 〜勇気の軌跡〜」「つなぐ」「Love so sweet」