7度目の防衛に成功した井上尚弥【写真 : Getty Images】

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バンタム級転向表明、3階級制覇に米メディア脚光「テテが対戦相手候補に」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトル戦(横浜文化体育館)は30日、王者の井上尚弥(大橋)が同級6位のヨアン・ボワイヨ(フランス)に3回TKO勝ち。7度目の防衛に成功した。試合後のリングで来年にバンタム級転向の意向を表明した「Monster」の3階級制覇の道に海外メディアも注目。タイトル戦史上世界最短の“11秒KO”で話題となったWBO世界バンタム級王者、ゾラニ・テテ(南アフリカ)との激突を「強打の信奉者には垂涎の一戦に」と予想している。

「ナオヤ・イノウエが118ポンド(バンタム級)転向へ。ゾラニ・テテが対戦相手候補に」と特集したのは米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」だ。

 不屈の闘志で立ち上がるボワイヨを圧倒した井上のTKO勝ちについて、記事では「またしても圧倒的なイノウエのパフォーマンス」と称賛。「来年、バンタム級に行きたいと思います」などとリング上の勝利者インタビューで語ったコメントを紹介している。

 9月の「Superfly」で衝撃の米デビューを飾って以降、猛者揃いのスーパーフライ級で統一戦を切望していた井上。しかし、圧倒的な強さに対戦相手がオファーを受けてくれないという悲運に苛まれていた。

 WBA世界王者のカリド・ヤファイ(英国)は来年2月に米国で行われる「Superfly2」で井上側のオファーを断り、IBF世界王者の「プリティボーイ」こと、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)については「アンカハスと陣営も公にイノウエ戦を熱望しながらも、オファーを度々断っている」と記事では指摘。「Monster」の規格外の強さを紹介している。

11月にタイトル戦史上最短11秒KO勝ちのテテ、当時は海外騒然「衝撃的な11秒」

 統一戦実現のハードルの高さから、バンタム級転向の意向を示している井上。ライトフライ級、スーパーフライ級に続く、3階級制覇の標的となるのは、テテだという。

 11月18日に英国で行われたタイトル戦でシボニソ・ゴニャ(南アフリカ)を開始5秒でダウンを奪うと、主審が失神を確認。わずか11秒というタイトル戦史上最速のKO勝ちを飾り、当時は「衝撃的な11秒」「獣のようなKO劇」と海外メディアもこぞって取り上げるなど、世界で話題を呼んでいた。

「自分の中ではWBOのバンタム級はテテ選手」という井上のコメントも紹介。15戦全勝、13KOという無敵の井上と直近5年で10戦全勝のテテとのマッチアップが実現すれば、「強打の信奉者にとっては垂涎の一戦となる可能性」と指摘している。

 果たして、“11秒KO男”とボクシング界最強の一角に挙げられる「Monster」はバンタム級で拳を交えることになるのか。全世界注目の大一番になりそうだ。(THE ANSWER編集部)