来年2月の平昌五輪では連覇の期待がかかる羽生結弦【写真 : Getty Images】

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「スポーツ界の名珍場面総集編」…10月にGPロシア杯で起きた“粋な計らい”

 2017年のスポーツ界を沸かせた名シーンを連日にわたって振り返る「名珍場面2017」。今回は10月にフィギュアスケートのGPシリーズ・ロシア大会エキシビションの記念撮影で、羽生結弦(ANA)が決めた「笑顔のフライングピース」。位置取りが後方になった世界王者を、他国の選手がリフトでフレームに収めるという粋な演出が起こり、その一枚を実際に撮影したミーシャ・ジー(ウズベキスタン)が自身のインスタグラムで掲載。世界のファンに「偉大なスケーターたちの輝かしい笑顔」などと反響を呼んだ。

 アクシデントが一転、美しいシーンになった。10月に行われたGPシリーズ・ロシア大会。戦いを終えて22日に行われたエキシビションだった。

 出場した選手たちが再び、華麗な舞いで観客を魅了した。世界のファンの注目を集めたのは、最後の集合写真だ。リンク上で30人以上が揃って中央に集まり、撮影役のジーを中心に輪ができた。 ところが、羽生は直前に会場に発射されたテープが足にからまってしまい、集合に出遅れてしまうアクシデント。後列になったが、粋な計らいが……。

 君が主役だ、と言わんばかりにペアの男子選手、オンドレイ・ホタレック(イタリア)が羽生をリフト。後方からグイッと持ち上げ、シャッターを切る瞬間は結果的に最も目立つような形になった。

 そんな1枚をジーは自身のインスタグラムで「ファミリー」とのコメントを添えて掲載。羽生は後列中央左で一人高い位置から顔をくしゃくしゃにして笑みを浮かべ、右手で顔の横からピースサインを決めている。

英、露、中、日…世界の言語でファン反響「フライング・ユヅル…?」

 ほかにも男子シングルで優勝したネイサン・チェン(米国)、女子シングルで優勝したエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)、その隣で頬を寄せ合う樋口新葉(日本橋女学館高)など、大会を沸かせた選手たちが収まり、一様に笑顔。雰囲気の良さが伝わる、なんともハッピーな1枚になっている。

 素敵すぎる「ファミリー」の集合写真に対し、コメント欄も英語、ロシア語、中国語、日本語と様々な言語で声が上がり、「パーフェクトな写真」「最高に美しい」「偉大なスケーターたちの輝かしい笑顔」「なんて素晴らしい写真なの」と反響。羽生に対しても「フライング・ユヅル…?」「誰がユヅルを持ち上げているの?」「ユヅが底抜けに愉快!」と注目を集めていた。

 ただ強いだけでなく、ほかのスケーターから愛されていることが伝わってくる。それを証明するように、11月のGPシリーズNHK杯までに右足首の負傷で大会を欠場した際には世界のスケーターがSNS上で羽生の回復を祈る“エールの輪”が広がり、話題を呼んだことも記憶に新しい。

 GPファイナル、全日本選手権を欠場したが、連覇がかかる来年2月の平昌五輪代表に選出された羽生。リハビリに励む最中、2018年を迎えるが、金メダルへの苦しい道のりは壮大なドラマの序章だったとファンも信じている。来年、羽生の笑顔は必ずや、リンクに咲く。(THE ANSWER編集部)