30日、中国の今年の映画興行収入が550億元(約9523億円)を突破した。日中合作の「空海 KU-KAI」(中国語タイトル:妖猫伝)や「芳華」の好調ぶりが後押しとなった。写真は映画「空海 KU-KAI」の染谷将太。

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2017年12月30日、中国の今年の映画興行収入が550億元(約9523億円)を突破した。映画「空海 KU-KAI」(中国語タイトル:妖猫伝)や「芳華」の好調ぶりが後押しとなった。評判よりも内容重視という観客の成熟も顕著になってきている。旺報が伝えた。

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30日に発表された公式データから、中国映画市場の17年度興行収入が550億元を突破したことが明らかになった。今月に入って封切られたフォン・シャオガン(馮小剛)監督の映画「芳華」、チェン・カイコー(陳凱歌)の日中合作映画「空海 KU-KAI」が好調で、この2作品の強力な後押しにより大台を突破。前年比で20%増を達成し、成長率では米市場を超えて世界トップとなっている。

今年の映画市場の盛況に最も大きく貢献したのが、今夏に公開された中国映画「ウルフ・オブ・ウォー2」(戦狼2)だ。興行収入は56億8300万元(約977億円)となり、今年公開された映画の世界興収ランキングで、トップの「美女と野獣」や「ワイルド・スピード ICE BREAK」などに続き、第5位にランクインする快挙を達成した。

かつては「有名監督プラス豪華キャスト」がヒットに不可欠な要素だったが、ここ数年で大きく様変わりし、今年はますます変化が顕著になっている。国家新聞出版広電総局の発表によると、過去3年間に中国で製作された映画の中で、若手監督の作品が興行収入総額の6割を占めた。近年、中国では海外作品も数多く公開されるようになり、評判より内容を重視する観客が増えているのがその理由と思われる。その良い例が「ウルフ・オブ・ウォー2」で、「有名監督プラス豪華キャスト」というバックを持たないながらも空前のヒットを飛ばした象徴的な作品となっている。(翻訳・編集/Mathilda)