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年末の恒例となりつつある『スター・ウォーズ』最新作も公開され、やっと2017年の映画ランキングの準備がととのいました。映画『ブレードランナー2049』『エイリアン:コヴェナント』『ゴースト・イン・ザ・シェル』など、SF大作が充実してたように思えた2017年。もちろん、それ以外にもたーくさんの映画が登場しました。みなさんのナンバー1はなんの作品でしたか?

ギズモード・ジャパンの中の人+αが選ぶ「2017年ベスト映画」は以下の通りです。

abcxyz(ライター)

【1位】『ブレードランナー2049』

【2位】『ダンケルク』

【3位】『ドクター・ストレンジ』

【4位】『メッセージ』

【5位】『エイリアン:コヴェナント』

【6位】『アトミック・ブロンド』

【7位】『ベイビー・ドライバー』

【8位】『T2 トレインスポッティング』

【9位】『レゴバットマン ザ・ムービー』

【10位】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

最近の大衆向け映画には、「オマージュ」が溢れているとつくづく思います。

80年代末が舞台の『アトミック・ブロンド』もそうだし、『パワーレンジャー』や『デッドプール』(2016年)など制作する企業の枠を超えた、他作品への言及が目立つ作品も多かったです。これら「オマージュ」や他作品への言及などは「間テクスト性」(intertextuality)とも言えます。

和歌にも、すでに存在する歌の一部を流用し新たな歌を詠む「本歌取」という技法があります。これも間テクスト性と言え、歌われた作品をフルに楽しむには元歌の知識が必要です。加えて、『百人一首』など大昔の歌は、当時の生活、文化、歴史、などの時代背景の教養が必要でした。こう書くとそれらが高尚な娯楽に思われるかもしれませんが、これらはいわば当時の、「ポップカルチャー教養」が必要な作品だと思えば親近感が沸くのではないでしょうか。

『シュガー・ラッシュ』(2012年)、『ピクセル』(2015年)に続き、2018年の『Ready Player One』は、作品の深部に間テクスト性が埋め込まれています。これらも90年代後半〜2000年代生まれの「Generation Z」世代には、オマージュのネタ元知識を学ばないとフルには楽しめない作品でしょう。

そんな「ポップカルチャー教養」を必要とする作品が増える近年。それらを楽しめる方は、大昔の映画、文学、歌などの知識を自慢げにしている人と同じくらい、ある時代の娯楽文化の知識があると自慢していいだろうし、自分のまだ知らない時代の教養を学ぶのも楽しいに違いないでしょう。

中川真知子(ライター)

【1位】『リメンバー・ミー』

【2位】『ボス・ベイビー』

【3位】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

【4位】『猿の惑星 聖戦記』

【5位】『メッセージ』

【6位】『パッセンジャーズ』

【7位】『グレートウォール』

【8位】『ジョン・ウィック2』

【9位】『ゲットアウト』

【10位】『美女と野獣』

1位の『リメンバー・ミー』はオリジナルの『忠犬ハチ公』並みに泣きました。ビジュアルとストーリー、どちらも素晴らしかった! テーマソングが頭から離れません。

2位はドリームワークスの『ボス・ベイビー』! 日本未公開ですが、この作品は本当に面白かったです。多くの人に観てほしい。爆笑の連続、劇場が一体になってゲラゲラ笑うなんてこの映画で初めて経験しました。

『最後のジェダイ』はランクづけが難しかった! 本当に面白かったし、ルークにもカイロ・レンにも大興奮でしたが、クラシック三部作のように繰り返し見たいか、と自問自答したら答えはNo。劇場で見る分には大興奮だったので3位。

7位の『グレートウォール』はトレイラーが下手だったので劇場に足を運ぶ人が少なくて残念でした。馬鹿馬鹿しいアイディア満載、ホワイトウォッシュ云々に目をつぶれば頭を空っぽにして楽しめる大画面向き映画でした。

ランク外だけど印象的だったのは『スプリット』と『ワイルドスピード アイスブレイク』。『アイスブレイク』は4Dで、アクションの度に座席が心地いいマッサージをしてくれるのが最高でした。特にステイサム・連打パンチは並大抵のマッサージより良かった…!

西谷茂リチャード(ライター)

【1位】『ブレードランナー2049』

【2位】『マイティ・ソー バトルロイヤル』

【3位】『ゴースト・イン・ザ・シェル』

【4位】『ワンダーウーマン』

【5位】『スパイダーマン:ホームカミング』

【6位】『ジョン・ウィック:チャプター2』

【7位】『ベイビードライバー』

【8位】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』

【9位】『キングスマン:ゴールデン・サークル』

【10位】『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

『ブレードランナー2049』は、公開される前からさまざまなヘッドラインがネットを飛び交いました。サイバーパンクの金字塔を汚さないか? 一作目のファンを裏切らないか? それでいて現代のSFファンを唸らせるか? YES YES YES。見ることができてよかった……。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、次のアベンジャーズ(インフィニティ・ウォー)にシナリオをうまく繋げるという大役を果たしながら、単体でも見応えがあるというファン殺しな作品。テサラクトは何処?

『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、原作からお世話になっているので感慨深かったです。戦車の重厚感に泣きました。

『ワンダーウーマン』は、MCUも成し遂げられていない、女性ヒーローがメインの映画。DC希望の星ですね。

『スパイダーマン: ホームカミング』では、現代っ子がヒーローになったら、という本来のスパイダーマンが帰ってきました。ホームカミング(帰郷)、なるほどです。

『ジョン・ウィック: チャプター2』は究極のガン&ハンドアクション。見応えありました。

『ベイビードライバー』ハイパーアクション過ぎない車映画。懐かしさも感じる独特な雰囲気があります。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』は、選曲は前作ほどではないと感じましたが、登場キャラは相変わらず魅力的。

『キングスマン: ゴールデン・サークル』では、数あるスパイ映画の中でも引き立つ悪役とダイナミックなバトルシーンは健在です。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は現代の映像技術を尽くしたスペースオペラ。圧巻の美しさでした。

傭兵ペンギン(ライター)

【1位】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』

【2位】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

【3位】『マイティ・ソー バトルロイヤル』

【4位】『LOGAN/ローガン』

【5位】『スパイダーマン:ホームカミング』

【6位】『ベイビー・ドライバー』

【7位】『ブレードランナー 2049』

【8位】『ワンダーウーマン』

【9位】『ドクター・ストレンジ』

【10位】『ジャスティス・リーグ』

アメコミ映画が豊作にも程がある1年でしたね。それぞれかなり個性的で被っている作品がないというのも興味深い。

中でも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』は、あそこまで最高だった前作を超えてくる、史上最高のSF続編映画だったと思います。個人的に心に刺さる場面が多く、もはや客観的な評価ができているとは思えませんが、とにかく私のNo.1です。

続編で言えば『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』も、前作を超えてくるすごい作品でした。今作は簡単なレビューをしていますのでそちらをご覧いただければ。

また劇場を出た瞬間にサントラを買いたくなるような作品も目立ち、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』や、『ベイビー・ドライバー』のサントラが最高だったのは言わずもがな、『スパイダーマン:ホームカミング』も戦局が絶妙だったし、劇伴ではDEVOのマーク・マザーズボーが作った『マイティ・ソー バトルロイヤル』も素晴らしかった。

本来であれば『ベイビー・ドライバー』はもっとランキングが上だったと思うのですが、やはりケヴィン・スペイシーの一件で、どういう気持ちで見直せばいいかわからなくなってしまったのが残念なところ。

来年以降は、ディズニーがフォックスを買収したことで、アメコミ映画にはいろいろありそうなのも楽しみですね!

開發祐介(ライフハッカー[日本版]編集部)

【1位】『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』

【2位】『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

【3位】『女神の見えざる手』

【4位】『アトミック・ブロンド』

【5位】『LOGAN/ローガン』

【6位】『メッセージ』

【7位】『T2 トレインスポッティング』

【8位】『三度目の殺人』

【9位】『gifted/ギフテッド』

【10位】『アシュラ』

「七人のおっさんと三人の強女(きょうじょ)」。

ベスト10を一言で表すようなフレーズがあるとコメントとしてまとまりがでるなー、とか思ったので、こじつけで考えてみました。

今年はとにかく強くてかっこいい女性主人公が多かった。最強スパイのロレーンさん(4位)と最強ロビイストのスローンさん(3位)、ランク外でも『ワンダーウーマン』『エル ELLE』『フリーファイヤー』(←あいつしぶとかったな…)などなど挙げたらきりがないくらいです。あ、『奥田民生に〜』の水原希子もある意味最強(or凶ないし狂)でした。

一方、悩める「七人のおっさん」たち。それぞれ人生の壁やのっぴきならない問題とぶつかり、最終的に解決したり、しなかったり、受け入れたり。なんだろう、最近イケイケのおっさんを映画であんまり観ない気がする…。

1位にした『雨の日は〜』は、妻の死を悲しめず、他人事かのように感じてしまうおっさんが、お菓子メーカーの苦情窓口の女性にストーキングしたりその息子と親友になったり自分の家をクレーンでぶっ壊したりしたりながら自分の心と向き合っていく作品で、ジェイク・ギレンホールの怪優っぷりが存分に堪能できます。

9位は記憶にないくらい久しぶりに劇場で本気の落涙をしてしまったんですけど、親子の離別、特に父と娘(『アイ・アム・サム』とか)っていう設定が自分の「泣きのツボ」なんだなと再認識しました。マーク・ウェブにはこれからもこういうこじんまりした映画を撮り続けて欲しいと思います。

あとヒュー・ジャックマン=ローガン、お疲れ様でした(5位)。プロフェッサーXの老老介護、頑張ってたね…。

豊田圭美(ギズモード・ジャパン編集部)

【1位】『ギフト 僕がきみに残せるもの』

【2位】『ムーンライト』

【3位】『ブレードランナー 2049』

【4位】『トランスフォーマー/最後の騎士王』

【5位】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

【6位】『20センチュリー・ウーマン』

【7位】『カーズ/クロスロード』

【8位】『ラ・ラ・ランド』

【9位】『美しい星』

【10位】『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

1位は、元NFLのスティーブ・グリーソン選手のドキュメンタリー作品。ALSを発症した彼が、生まれてくる息子に宛てて撮りためたビデオレターがまとめられています。演技や演出が介入しないので、映像の毎分毎秒が胸に刺さるほど切実。綺麗事に収まらず壮絶なシーンもあり、それも含めて素晴らしい映画です。

3〜5位はSF作品。三作とも「次世代の人間が問題の当事者としてどう向き合うか」がテーマになっている印象でした。前作へのリスペクトが最も感じられたのは『ブレードランナー 2049』。『トランスフォーマー/最後の騎士』はでっかいメカがいっぱい出てきて安定の爆破祭…ドラゴンまで登場して最初から最後まで小学生ゴコロが興奮しっぱなしでした。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は3部作の中盤ということもあってか、次回作で完結させるための橋渡し的だったような…。だからこそすでに、エピソード9が待ちきれません。

7位はピクサー『カーズ』シリーズの第三作目。こちらも「後継者」が重要なキーワードになっていたのではないでしょうか? ラストシーンは1台のアスリート、マックィーンのファンとして目頭を熱くしました。

8位、色彩良し音楽良し、ザ・ 王道のミュージカルですが、ハイライトはエマ・ストーンがソロで歌いあげる『Audition(The Fools Who Dream)』。この曲と出会えただけでも観てよかったなと思っています。

K.Yoshioka(ギズモード・ジャパン編集部)

【1位】『哭声/コクソン』

【2位】『アシュラ』

【3位】『ブレードランナー2049』

【4位】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

【5位】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』

【6位】『新感染』

【7位】『エイリアン:コヴェナント』

【8位】『ダンケルク』

【9位】『ラ・ラ・ランド』

【10位】『ムーンライト』

1位は國村隼のふんどし映画。ではなく、韓国のホラー/サスペンス。気づけば何回も見ていました。コクソンという韓国の村を舞台に、その村に謎の日本人がやってきてから事件が多発する…というお話。宗教的な要素もあって、おどろおどろしさがすごいです。かつ子役の演技力が素晴らしいのなんの。「疑え。惑わされるな。」というキャッチコピー、見ればその意味がわかります。

3位の『ブレードランナー2049』は、素晴らしい続編映画でした。オリジナル版から20年分のアップデートされた世界はとても美しく、話もすっと入り込みやすいものになっています。それにしても、やっぱりブレードランナーって大変な職業だな…。

6位は韓国のゾンビ映画。新幹線という密室空間が舞台で、劇中はずっと緊迫感がありました。ソンビの種類はというと、近年流行りの走る系。密室空間の中で走られたらひとたまりもないですよ…。しかも本作は、最後に感動させてくるという仕上がり。近年のゾンビ映画ではNo.1ではないでしょうか。

9位と10位は、どちらもアカデミー賞で話題になった作品。どちらも見終わった後にセンチメンタルな気持ちになりました。愛って難しいけど、素晴らしい…。



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(ギズモード・ジャパン編集部)