トイレの際、何だかおしっこの色が濃くて不安になっているあなた。確かに尿は適度に黄色い状態が正常であり、色が濃過ぎる、いつもと色が違うというのは身体の異常の証であります。尿が何だか濃い、このとき身体では何が起こっているのか、考えられる症状について紹介しましょう。

そもそも尿の色はヘモグロビンからきている

そもそも尿はどうして黄色いのか。これは血中の赤血球中に存在するヘモグロビンからきています。血中の赤血球は古くなるとやがて分解され、それと同時にヘモグロビンも分解されます。このヘモグロビンが分解されるとビリルビンと呼ばれる、黄色い成分になります。このビリルビンの黄色がおしっこの黄色となって排出されているわけですね。では何故この血液からくる尿の色が濃くなってしまう事態となるのか。それは他でもない、血液成分が色濃く排出されてしまっている影響です。

身体の脱水状態が尿を濃くする

わたしたちの身体は体液の濃度を一定に保つため、過剰な水分は薄い尿として排出し、水分が不足していれば尿量を少なく調整しています。この尿量が少ないときには体液濃度の関係で尿が濃縮され、尿の色が濃い状態となるのです。そのため朝の起床時や、長時間運動した後などは水分不足により尿の色が濃くなる傾向にあります。つまりは身体の脱水状態が尿を濃くするというわけですね。ただ尿の色が濃い黄色ではなく、茶色だったり赤色をしていたりすると単なる脱水状態とは片付けられません。

尿の色がおかしい場合

尿が赤く血液が混ざった血尿の場合は、腎臓や尿路に病気を抱えている可能性が示唆されます。具体的には結石、腫瘍、感染症、腎臓病など様々です。いずれかの部位で炎症が発生し、出血した血液が尿と一緒に排出されるためです。そして尿の色が茶色いという場合も注意が必要です。茶色い尿は、赤血球の寿命が短くなる溶血性貧血や、筋肉細胞が死ぬ横紋筋融解、ヘム合成に異常を伴うポルフィリン症などの発症が指摘されます。このように尿の状態や色に異常を抱えている場合は、泌尿器科、腎臓内科等を受診されることをおすすめします。話を戻しまして、尿の色がいつもより濃いだけの場合は、十分な水分を補給することで改善されます。水分が補給されることで体液濃度のバランスが整い、排出される血液成分が少なくなるためです。尿の色の濃さは水分が不足しているよ、という身体からのサインと考えておくといいでしょう。


writer:サプリ編集部