旅行客で混雑する仁川国際空港=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】今年1月から11月までに海外に出掛けた韓国人が初めて2400万人を超え、訪韓外国人旅行者の約2倍に達したことが31日、分かった。

 韓国観光公社によると、今年1月から11月までに出国した韓国人は2409万1505人で前年同期比18.2%増加した。

 一方、訪韓外国人は1220万1690人で前年同期比23.3%減った。韓国人出国者数が訪韓外国人の約1.97倍に達し、リーマン・ショック前の2007年の悪夢が再現されつつある。当時、韓国人出国者数(1332万人)は訪韓外国人(645万人)の2倍を超えた。

 訪韓外国人数が減少したのは中国人観光客が減ったため。1〜11月に訪韓した中国人観光客は383万6879人で、前年同期比49.1%減少した。

 中国政府が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発し、報復措置として3月から自国の旅行会社に韓国への団体旅行の取り扱いを中止させたことが影響した。

 観光業界はインバウンド市場が停滞から抜け出せず、成長率が上向かないL字型の長期低迷に陥る可能性が高いと懸念を示している。

 韓国人出国者数が訪韓外国人の約2倍になったことで、旅行収支も最悪の状況となった。

 観光公社によると、今年1月から10月までの韓国の旅行収支の赤字は前年同期比112.7%増の111億4080万ドル(約1兆2600万円)で、同期間では過去最大となった。