【オイルゲージの役割と使い方(上)】オイルで自動車メーカーの技術水準を判断する

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 面白い記事を見つけた。『オイル警告灯があるのにエンジンにスティック状のオイルゲージがある理由とは?(Carview)』という記事だ。「こんなことを解説しなければならないのか!」と言うのが、偽らざる感想だ。「運転免許を持っていても、これほど皆が素人なのか!」と驚愕でもある。「危険はないのか?」と、少々運転免許制度に疑問が出てくる。

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 オイルプレッシャー警告灯とオイルゲージの使いかたは、意識することもなくしみ込んでいる。「オイルプレッシャー警告灯」はその名のとおり、オイル循環圧力を示しているので、「点灯したら、大変」で、すぐにオイル交換か足し増す必要がある。長く放置するとエンジンが焼き付く。そして事故になることもある。これまでの50年に渡る運転経験では、数回点灯したことがある。

 オイルゲージの使い方だが、たしかにオイルの残量を確認するには原始的だが、かなり確実な方法であろう。しかし、それ以上にオイルゲージの役割では大切なことがある。ドライバーは、実際に使われているエンジンオイルに直接接することが出来るのだ。このチャンスを生かさない手はない。エンジンオイルを直接手に取って、オイルそのもの、エンジンの調子、車のメンテナンス状態を感じ取れる場面だからだ。

■実際のオイルゲージの使い方 まず、ゲージに示された「オイル残量」をチェックする。オイルゲージは抜き取ったら、必ずオイルを布などで拭き落とし、再度差し込んで、残量を測ることだ。その時注意するのは、オイルゲージを穴に差し込むことなどを確実に動作することと、エンジン停止してからどの程度の時間があるのかだ。エンジン停止すると、拡散されているオイルがオイルパンに戻ってくるので、時間がたつと増えてくるのが正しい動きだ。だからエンジン停止直後に測ると残量が足りないと出ることもある。数分は待って測りなおすことだ。

 そして次に見るべきは、「オイルの色」だ。ゲージからいったん白い布などに拭き取ってから、色を見るのが正確だ。多少は茶色く焼けているのが通常で、色が濃すぎると限界が近づいている。これはオイルの粘性と共に判断することになる。

 粘性を測るには、オイルを垂らしてみるのが良いのだが、布やペーパーなど吸収性の良いものに垂らしても、判断が出来ない。すぐに広がってしまうからだ。床に落として広がるさまを見るのが簡単だが、それでは汚してしまう。自分の車庫であれば「自業自得」だが、借りた場所や一時駐車場などでやると迷惑だ。昔、整備士は自分の指にとってみて、直接粘性を確認していた。今では、しみ込まない材質の上に垂らし、すぐに拭き取れるようにするのが利口であろう。