ゴール後、勝利を確信した浅井はガッツポーズ

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 “スポニチファミリー”の浅井が2度目の賞金王!!「KEIRINグランプリ2017」は30日、神奈川・平塚競輪場で行われた。逃げた深谷知広を目標にした浅井康太(33=三重・90期)が抜け出して優勝。2度目のGP覇者となった。11年12月からスポニチのロゴを右胸に付けて戦っている浅井は賞金1億160万円を獲得し、15年以来、2回目の賞金王に輝いた。2着には武田豊樹、3着に新田祐大が入った。

 1年間苦しみ、もがき続けた浅井が最後に笑った。今年の初優勝が、競輪日本一の称号を得る2度目のグランプリ制覇だった。

 大一番は連係実績を誇る深谷に託した。打鐘で深谷が主導権を握ると後続の動きと流れを冷静に把握。最終周に入ると平原のまくり、諸橋のイン強襲にも落ち着いて対応しゴール線を駆け抜けた。優勝を確信すると1万6000人を超えるファンの大歓声に両手を何度も上げて応えた。

 「深谷君の気持ちがうれしかった」。盟友・深谷に感謝の気持ちを伝えた後は「今年1年間は結果(優勝)を残せなかったけど、最後の最後に結果を出せました」と続けた。7年連続7回目のグランプリ出場(取得賞金順位)を決めた浅井だったが、今年の優勝はゼロ。6つのG1で4回の決勝進出と安定感ある走りを見せていたものの、物足りなさが残ったのも事実。それだけにこの日の勝利は格別だった。

 シャンパンファイトで笑顔を振りまき「2年前の景色(京王閣GP優勝)を思い出した。山口幸二さん(岐阜=引退)に追い付いた(GP優勝2回)ので、次は山田裕仁さん(岐阜=引退)に追い付けるように(GP優勝3回)頑張りたい」。中部勢の大先輩の名前を掲げて次の目標を挙げた。

 「1度目(京王閣GP)は泣いたので、2度目は泣かないと決めていた」。表彰式を終えて笑顔で敢闘門に引き揚げた浅井だったが、応援に駆け付けた練習仲間や落車直後の深谷による胴上げが始まると、見る見る涙腺が緩んだ。「みんなの顔を見たら駄目でした…」と、涙が止まらなかった。

 この優勝で来年は1番車のチャンピオンユニホームを着用。「1番車を背負ってしっかり走ります」とこれまで以上に責任感を持って戦いに挑む。「競輪選手である限り進化を続けていきたい。(ファンには)自分がまだまだ進化するところを見続けていてほしい」。心技体の充実期を迎えた浅井の向上心は旺盛。どこまでも挑み続ける王者の目はすでに来年の頂上を見据えていた。

 ◆浅井 康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日生まれの33歳。三重県出身。県立朝明高卒。05年7月プロデビュー。通算成績976戦318勝。通算取得賞金9億6541万円。主な優勝は第20回寛仁親王牌(11年7月)、第54回オールスター競輪(11年9月)、グランプリ2015、グランプリ2017。1メートル79、77キロ。血液型O。