スピードスケートの日本代表に選ばれ記念撮影でポーズをとる高木菜那(左)と高木美帆

写真拡大

 「スピードスケート・平昌五輪代表選考会」(30日、長野市エムウエーブ)

 全競技終了後、平昌五輪代表の男女8選手が発表され、補欠も含めて5種目で代表入りしたバンクーバー五輪代表の高木美帆(23)=日体大助手=は、女子五輪選手初の1大会複数金メダル獲得を目指す。この日は女子5000メートルなどが行われ、美帆の姉でソチ五輪代表の菜那(25)=日本電産サンキョー=は押切美沙紀(25)=富士急行=に次ぐ2位となり、姉妹そろってでは初の代表切符を手に入れた。

 高木姉妹の夢がついにかなった。姉の菜那は、この日の5000メートルで2位に入り、個人でも代表入り。「金メダルを目標にやってきた」というマススタートや、妹・美帆と抜群のコンビネーションを見せる団体追い抜きメンバーにも名を連ねた。「やっと姉妹で五輪に行ける。自分の思いはあまりないけど、2回続けて親には気を使わせてしまったので。そういうのなしで、楽しんで五輪を見てもらいたい」と晴れやかな笑みを浮かべた。

 バンクーバー五輪で妹の美帆が代表入り。「悔しいし、うらやましい。嫉妬もあった」。当時を振り返るときは自然と苦笑いになる。しかし、現地でスタンドから観戦し「こんなにたくさん速い人がいるんだ」と衝撃を受けた。それが五輪を本気で目指した瞬間。妹の快挙が自身の転機につながった。

 ソチ五輪には菜那が1人で代表入り。今回やっと2人で代表をつかんだ。「妹の成績にはかなわないけど、パシュートやマススタートで力を出せるように頑張りたい」。葛藤を乗り越え強くなった姉が、意地を見せる。