中国メディアの澎湃新聞は29日、陝西省で摘発されたヘロイン密売グループ5人のうち、1人は14歳少女だったと報じた。警察はグループから高純度のヘロイン1.4キログラムを押収したという。資料写真。

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中国メディアの澎湃新聞は29日、陝西省で摘発されたヘロイン密売グループ5人のうち、1人は14歳少女だったと報じた。警察はグループから高純度のヘロイン1.4キログラムを押収したという。

同事件に関わった陝西省咸陽市礼泉県公安局(礼泉県警)の関係者によると、違法薬物運搬事件の捜査の過程で7月末に、背後に大きな密売ネットワークがあることが分かった。その後、麻薬密売をしていた人物1人の身柄を拘束して調べ、同省渭南市内に隠していたヘロイン1.4キログラムを押収した。

ヘロインは小分けされ、美顔用品を表示するパッケージに入れられていた。高純度であり、末端価格は1000万元(約1億7000万円)以上とみられている。同事件では密売グループは5人が摘発された。摘発の具体的な日時や場所は伝えられていない。

密売グループのうち1人は14歳3カ月の少女だった。外見は普通の少女だが、神経質な様子で「ここには1分もいたくない。私を帰してほしい」と訴えていたという。

少女は自分の行為についてよく理解していなかった可能性がある。ヘロイン密売にかかわった理由としては「お父さんは酒浸り。2人の妹を世話する人もいない。おばあさんは病気なので、私がお金を稼いでいた」と話したという。礼泉警察は心理カウンセラーを手配して、少女を指導することを決めた。

中国では違法薬物を利用しただけならば「治療と教育、救済」の対象になるとみなされ、当局などによる監視や検査を受け入れれば、在宅で中毒から脱するための治療を受けることもできる。(禁毒法第31〜52条)。

一方で、違法薬物の密造・密売に対しては厳しい姿勢で臨んでいる。アヘンの場合1000グラム以上、ヘロインまたはメタンフェタミンの場合50グラム以上など取り扱い量が多い場合には、死刑適用の対象になる(刑法第347条)。

一般に刑事責任を追及されるのは満16歳以上だが、故意殺人・故意障害殺人・強姦・強盗・法薬物密売・放火・爆破・投毒などの犯罪の場合には満14歳ならば刑事責任を追及される。ただし18歳未満の場合には刑を軽くし、16歳未満の場合には保護者に監督と教育の責任を負わせたうえで自宅での生活を認め、必要な場合に施設に収容して教育を行うことになっている(同17条)。

また、犯罪時に満18歳未満だった場合には、死刑が適用されない(同49条)。これらの刑法の条文により、麻薬密売に関わっていた14歳少女が、刑事責任を厳しく追及されることはないと考えられる。(翻訳・編集/如月隼人)