初の姉妹同時五輪を決めた高木美帆(左)と、菜那(右)=長野市エムウエーブ

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 「スピードスケート・平昌五輪日本代表選考会」(30日、エムウエーブ)

 全競技終了後、平昌五輪代表の女子8選手、男子8選手が発表された。女子では複数種目で金メダルが期待される高木美帆(23)=日体大助手=が、10年バンクーバー五輪以来2大会ぶり2度目の代表入り。姉・菜那(25)=日本電産サンキョー=もソチ五輪に続く2大会連続の代表入りを果たし、初めての姉妹同時五輪が決まった。

 “すれ違って”いた姉妹の五輪ロードが、ついに交わった。悲願の姉妹同時五輪が決まり、姉の菜那は「やっと姉妹で五輪に行けることができた。今までは親にどちらか気にかけてもらっていたので、今回は最高に楽しんでみてもらえるようにしたい。今まで支えてもらったので」と、両親への感謝の言葉を並べた。

 美帆は当時中学生だった10年バンクーバー五輪前の代表選考会で一気に頭角を現し、代表入り。姉の菜那は現地で応援した。14年ソチ五輪シーズンは成長を遂げた菜那がギリギリで五輪切符をもぎとったのに対し、美帆は伸び悩み、無念の落選。「これが実力。名前が呼ばれないのは覚悟していた」と、唇を噛みしめていた。

 そして迎えた3度目の五輪シーズン。ソチの悔しさをバネに、驚異的な成長を遂げ、複数種目での金メダル候補となった美帆。そして姉の菜那はひざを痛めて苦しい時期を送ってきたが、この日行われた5000メートルで2位となり、意地で五輪行きを決めた。

 「8年前、4年前の悔しさは五輪の結果でしか晴らせない」と、美帆。金メダル最有力の団体追い抜き(チームパシュート)では姉妹で頂点を狙う。これまでのもどかしさを2人で晴らす。そんな夢舞台が間もなくやってくる。