Appleとは縁もゆかりもないように思えるウクライナの首都キエフにApple博物館が来年オープンする可能性が浮上しました。

なぜウクライナのキエフにApple博物館が?

米カリフォルニア州クパチーノにあるAppleの新社屋「Apple Park」から東に6,200マイル(約9,978キロ)のところにウクライナの首都キエフは位置しています。
 
キエフとAppleの関係性は皆無に等しく、キエフがスティーブ・ジョブズ氏にとってゆかりのある場所でもなければ、ウクライナにAppleが支社を置いているわけでもありません。
 
ではなぜウクライナのキエフにApple博物館がオープンするのでしょうか?
 
すべての鍵はソフトウェア会社MacPawの創業者で最高経営責任者(CEO)のオレクサンダー・コソバン氏にあります。
 
MacPawは、CleanMyMacという、macOSの起動ディスクから不要なファイルを削除できるプログラムの開発で知られており、現在東ヨーロッパで最も成功しているスタートアップ企業の1つとなっています。
 
ウクライナで起業家として名高いコソバン氏は、2003年にMacの透明なキーボードを初めて見たときに心を鷲掴みにされ、3ヶ月分の給料を貯めてキーボードのみを購入しました。コソバン氏は、「当時それしか買えなかった」と語ります。
 

コソバン氏が2003年に購入したAppleのキーボード


 
Apple製品にインスパイアされたコソバン氏は、後にMacをより良く動作させるための方策に焦点を当てていき、MacPawを立ち上げるに至りました。
 
そして2016年夏、伝説的なMacの修理店として知られるニューヨークのTekserveが閉店するとの情報がコソバン氏の耳に入ってきます。
 
修理店には、Appleの共同設立者であるスティーブ・ヴォズニアック氏のサイン入りの128K Macintoshや、Apple Lisa、NeXTcubeなどのレアなコンピュータがすべて保存されていました。
 
ニューヨークのTekserveは、オークション形式でMacのコレクションを売り払うことに決め、ウクライナのコソバン氏が47,000ドル(約529.28万円)歴代Macコンピュータ40モデルを勝ち取ったのです。

博物館では歴代のMacコンピュータ40モデルを実際に使用できる?

ウクライナのキエフにあるコソバン氏のソフトウェア会社、MacPawの本社には歴代Macコンピュータがずらりと並んでいます。コンピュータはただ展示されているだけでなく、実際に使ってみることができるのがMacPawのこだわりです。
 

 
Macコンピュータに加えて、iPad、iPhone、iPodや製品ポスター、宣伝材料などをポーランドから新たに仕入れたコソバン氏は、コレクションがMacPaw本社内に収まりきらなくなったため、慈善プロジェクトの一環として、来年Apple博物館をオープンするという構想に至りました。
 
コソバン氏は、Appleの博物館を開くことで、Appleが与えてくれたインスピレーションに対して敬意を払いたいとコメントしています。
 
 
Source:VentureBeat
(lexi)