疲労解消・風邪予防・美肌効果のある、科学的・医学的に正しいお風呂の入り方とは

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 寒い季節、外にいると手足の冷えが気になりますよね。それに、暖かい部屋に帰ってきても、体の芯がなかなか温まらない!という経験をした人も多いことでしょう。そんなとき、温かいお風呂に入ってホッとしたことは、誰にでもあるのではないでしょうか。

 ところで、みなさんはどんな入浴の仕方をしているでしょうか。「半身浴でのんびり」という人もいると思います。確かに、半身浴はリラックス効果と発汗を実感できます。ですから、「あぁ、お風呂に入ったな」という気分になり、それなりに体を温める効果があります。

 しかし、長年お風呂の効果を医学的に研究している、東京都市大学の早坂信哉教授によると、科学的に正しいお風呂の入り方は「40度くらいのお湯に10〜15分、肩まで浸かる全身浴」だといいます。

 この条件で浴槽に入ると、深部体温が1度上昇して血流がよくなり、基礎代謝や免疫力がアップします。つまり、体内のエネルギー消費が多くなるのと同時に、寒い季節に気になる、風邪などの予防効果も期待できるのです。また、体内の酵素の働きも活発になり、栄養の消化吸収とエネルギー生産性も高まります。顔や額に汗が出てきたら、体温が1度高くなった合図です。

 当然ながら、体温が低いと、体内では全く逆のことが起こっています。だから体温維持が大切なのです。

 さらに入浴効果を高める理想的な入り方は「1.水分を取る⇒2.シャワーなどでかけ湯をする⇒3.半身浴⇒4.全身浴⇒5.髪や体を洗う⇒6.全身浴⇒7.お風呂から出る⇒8.水分補給⇒9.休息」という流れになります。この方法を続けると、足先や手先の冷え、むくみの解消、そして、毛穴が開くのでそこから汚れが流れ出て、美肌効果まで期待できます。もちろん、その後は、保湿も忘れないように行います。

 お風呂から上がった後は、スマホやパソコンの画面を見ないようにして、自然に体温が下がっていく状態でベッドや布団に入ると、心地よく入眠ができて質のよい睡眠が得られ、翌朝もスッキリ起きられるようになります。つまり、入浴は良質の睡眠を取ることにも関与していて、1日の疲労を効率的に解消する助けにもなります。

 忙しいから、面倒だからとシャワーだけで済ませてしまうのではなく、できる限り温まって、寒い冬を乗り切るようにしたいですね。そして、一年の締めくくりである大晦日は、正しいお風呂の入り方で、今年の疲れをしっかり取りましょう。

(医療/フィットネスライター・松尾直俊)