大盛り、特盛りのさらに上いく量といいけり。そのデカ盛りを街をあげてもり立てる市ありてその名を調布市という。いざその街でデカ盛りを食べるに挑むれば、もののあはれが身に沁みる⁉

「大きいことはいいことだ」で町おこしの調布市でデカ盛り三番勝負!世にデカ盛りというものありけり。

 デカ盛り、デカ盛りってよく聞くけれど、一体どのくらいデカいの? 一般人の胃袋にとって、どのくらいの難敵なの?

 みなさんもそう思ったこと一度はあるでしょ? でもそう思いつつも、結局“食べ残したら悪いしな〜”なんて尻込みしちゃってる。そんなみなさんの疑問にお答えすべく、喰ってまいりました、闘ってまいりました、デカ盛り!

 ってのも、東京・調布市が実はデカ盛りの街で、その手の店がいっぱいあるんですよ。市の観光協会主催で“デカ盛りウォークラリー”なんてイベントをすでに4回も行ってもいるし。

 さらに調布のデカ盛り店の特徴として“シェアしてもOK”っていうのがあるんですよ! 

 だったら助っ人を呼んで一緒に食べられる。そうすれば“食べ残して悪いな〜”なんていう確率もかなり減る。

 どうです、これならいけると思いません?

 ってことで編集・武内が助っ人として参加しいざ調布へ!

 さぁまずは写真の食神 餃子王『ジャンボ油淋鶏』に挑戦! !

出典: https://matomeshi.jp/articles/2466

【食神 餃子王】のジャンボ油淋鶏 2600円
ポピュラーな中華から、四川、広東、台湾などの通好みな料理までメニューに並び、590円の定食でもゴハンが1回お替り無料なありがたい店。完食者わずか3名という『ジャンボ油淋鶏』はメニューには載ってないが、いつでも注文可能!

出典: https://matomeshi.jp/articles/2466

 すいません、料理を見た瞬間、ワタクシ血の気が引きました。8人前はありそうなその巨大さは、料理というよりガラパゴスゾウ亀、もしくは巨石文明!

 だけどウマイ! 鶏をひと噛みすると、甘酸っぱいタレが染み込むサクサクの衣からジュワっと流れる鶏のエキスの悦楽。

 しかし目測1・5人前を食べたあたりから急に落ちる摂食スピード。突然重くなる胃!

 でもこっちには武内がいた。武内といえば、泣く子も黙る偉丈夫&ワイルドな形相。オレが1・5人前ならば、すでに2人前をいってるはずだと、武内が食べている皿の反対側を見ると……アンタまだ1人前しか喰ってないじゃんか!

 思い出した! この男、前号の蕎麦特集で、女性ライターが61杯食べたわんこそばを、58 杯でギブしたMr見かけ倒し!

「狼の皮を被った羊と呼ばれます」

 いいわ、そんな言い訳!

 結局、ふたりで半分近くを残す体たらくぶり。しかし、調布のデカ盛りの素晴らしいのは、残った料理は持ち帰りOK なトコ。その為にオレ、タッパー持参で、残りは次の日の我が家の朝食&昼食となりました。女房、喜んどりました……。

そして挑戦第二弾は『メガ!冷やしたぬきそば』!

出典: https://matomeshi.jp/articles/2467

【そば処 若松屋】メガ! 冷やしたぬきそば1700円(シェアは+500円蕎麦(麺1.5kg )
蕎麦(麺1.5kg ) から丼物(ゴハン1.5kg )まで12種類の“メガ!”を冠したデカ盛りメニュー、さらにゴハン2kg の『若松屋スペシャル』、そしてゴハンも蕎麦も900gの“ちょいメガ!”メニュー10種を擁す、調布デカ盛りの支柱的存在。もちろん普通盛りの蕎麦や丼もイケる。

隣のテーブルのお客さんが食べていた『ちょいメガ!カツ丼(1300円) 』。すでに恐るべき存在感

出典: https://matomeshi.jp/articles/2467出典: https://matomeshi.jp/articles/2467

「米はきついが麺ならイケる」

 威勢だけはいい武内。しかし実物を目にした途端、我々はまたも自らの無謀に気付く。

 もうこれ蕎麦のバベルの塔だよ。その高さ、バベルの塔同様に神の怒りをかいますよ!“たぬき”なのに“揚げ玉”ではなくエビ天が入ってる贅沢さはうれしいのか哀しいのか……。

 そして最初の3人前くらいまではまたも本当にウマイ。しかし鬼門はひとり3人前程を喰ったあたり。ふたりとも箸がピタリと留まる。カニを食う時よりも無言になる。「麺は胃に入ると水分で膨れますから」武内がポツリと言う。

 アンタ、さっきのセリフはどこいったんだよ! !

 結局2割程を残し、残りはまたも我が家の翌日の食事となったのであった。

 さぁ第三弾『デカ盛り油そば』。

【中華そば みのや】デカ盛り油そば1200円(3名以上でシェアは一人+300円)
名物・濃厚煮干しの「塩らーめん」は、カップ麺として製品化されたこともあるほどの正統派の名店。なのにデカ盛りの街・調布らしく、大盛りは無料、特盛りでもわずか50円プラス。『デカ盛り油そば』の最速完食記録が3分17秒ってなんだろな〜。

出典: https://matomeshi.jp/articles/2468

武内はもうお払い箱にしました。オレひとりでの挑戦ですよ。

 油淋鶏がドーム、蕎麦がタワーなら、これは地下トーチカの如く丼の奥深くに、麺がドッシリと鎮座している。その奥のタレがしっかり絡んだとこをたぐってすすればまたまたウマイ。

 たまらぬ濃厚なダシと油の力強さ。完食いけるぞと真剣に思う。だがワタシも武内と同類でした……店主のアドバイスで酢やラー油で味変を試みるも、美味しさの原動力だった濃厚さと油の力強さが逆につらくなる!

 嗚呼、旨さは大食いには逆のバイアスをかけるのか?

 そして散った……。油そば4分の1を残し、油地獄へ堕ちた。

 結論。デカ盛りは一般人には難攻不落の無敵要塞である。

 だが思う。全部普通盛りでもう一度喰いたい。