(c) 123rf

写真拡大

 ブリヂストンは18日、インドネシアの鉱山会社に対して鉱山機械のタイヤ、資材商品、サービスを組み合わせたカスタマイズマイニングソリューションを提供する子会社BMSI社を設立したと発表した。BMSI社の設立は、「最高の品質で社会に貢献することを使命として、常に現物現場を大事にする」というブリヂストンの経営理念に基づくものである。

【こちらも】ブリヂストン、300億円投資で研究開発をスピーディに EV・AIにはタイヤも大事

 ブリヂストンは1906年に仕立屋「志まや」をついだ石橋正二郎が足袋専業に転換したことに始まる。1923年地下足袋を発売する時には三井三池炭鉱の現場で千人余りの鉱員の意見を聞き、社員が地下足袋をはいて炭坑や農村を回り、草鞋よりも足袋が経済性に優れていることを説明して売り込んだ。

 日本国内の自動車の大半は外国車で外国産のタイヤしかなかった1930年、石橋正二郎は「将来大量の消費が予測される自動車タイヤが外国に占有されることは国家存亡の問題であり、工業報国の信念のもと自動車タイヤに進出する」と表明した。

 周囲の反対を押し切ってタイヤ事業に進出した石橋正二郎は、将来外国に進出するためには外国でも通用する名前にしたいと考え、自身の名前から「ブリヂストン」と社名と商品名を名付け、石橋を築くとき中心となる要石のデザインを商標として採用した。

 現在では世界最大のタイヤメーカーになったブリヂストンの動きを見ていこう。

■前期(2016年12月期)実績と今期(2017年12月期)見通し

 前期売上高は3兆3,370億円(前年比88%)、営業利益は676億円減の4,495億円(同87%)であった。営業利益は、海外比率80%の中急激な円高(1ドル121円->109円、1ユーロ134円->120円)による680億円減が大きく影響した。

 今期売上高は好調な上期実績を受けて700億円上方修正の3兆7,000億円(同111%)で、営業利益は120億円上方修正の4,640億円(同103%)を計画している。前期並みの為替レート(1ドル110円、1ユーロ114円)で、原材料価格の上昇が予想されるが、堅調なタイヤ需要と価格転嫁を見込んでいる。

■真のグローバル企業を目指した中期経営計画

 世界シェア第1位として、「最高の品質で社会に貢献する真のグローバル企業」を目指して、ブリヂストンでは次の経営施策を推進する。

 1.技術/ビジネスモデル/デザインを統合したイノベーションの推進

 ・日本、米、欧州、アジア太平洋で地域現場最適イノベーション ・産官学連携によるオープンイノベーション ・天然ゴムに代替する次世代合成ゴムと最新鋭タイヤ成型システムの開発 ・空気を使わないエアーフリーコンセプト自転車と次世代低燃費タイヤ「オロジック」開発 ・商品単体の商売から顧客ニーズのソリューションビジネスとして、鉱山でタイヤ・コンベアベルト・ITを組み合わせた総合的サービス鉱山ソリューション、航空機タイヤソリューション、運送ソリューション、など

 2.ブランド戦略の推進

 ・グローバルブランド戦略として、「Bridgestone」と「Firestone」の推進 ・オリンピック、パラリンピックへの協賛

 3.グローバル経営体制の推進

 ・6カ国の16名でグローバル経営執行会議開催 ・多様な人材育成・登用、女性リーダー育成のため御茶ノ水女子大との提携

 グローバル経営を推進するブリヂストンの動きをじっくりと見ていきたい。