この冬注目のスタンダードスマホ「AQUOS sense」のカメラ機能はいかに!?

今冬にシャープが投入した新しいスタンダードスマートフォン(スマホ)「AQUOS sense」シリーズは、約5.0インチのフルHD(1080×1920ドット)IGZO液晶を搭載してコストパフォーマンスが高い“高コスパスマホ”として注目を浴び、売れ行きも好調だとのこと。

auから11月2日に「AQUOS sense SHV40」が発売されたのを皮切りに、NTTドコモから11月10日に「AQUOS sense SH-01K」、UQ mobileから11月22日に「AQUOS sense SHV40」、さらにスペックはほぼ同じで前面パネルと背面の素材などを変えたSIMフリー版「AQUOS sense lite SH-M05」も12月1日に発売されました。

そんなAQUOS senseですが、スマホで気になるのはやはりカメラ機能。この安さで本当にきちんと撮れるのか?と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。背面カメラは約1310万画素CMOS、前面カメラは約500万画素となっていますが、果たしてどんな写真が撮れるのでしょうか?

今回はau版のAQUOS sense SHV40のレビューの続きとして、カメラ機能を特に設定などをいじらず、さまざまなシチュエーションで写真や動画を撮ってみましたので作例などを紹介したいと思います。

AQUOS senseのカメラ作例を紹介する前に、大きなメリットとして挙げられるのはカメラアイコンをタッチしてからの起動スピードが非常に速く、すぐにシャッターを押せるのが特長です。また電源キーを素速く2回押す操作で起動できるのも嬉しいところ(設定が必要)。

Xperiaなどのカメラキーがあるスマホから機種変する人も違和感なく操作できます。電源キー2回押しでカメラを起動できる機能はAndroid標準ではありますが、この価格帯としては非常にカメラの起動が早いので「何かを撮りたいな」と思ったらすぐに撮影できる手軽さが“ウリ”になると思います。それでは、作例を紹介ていきます。

今回は何も設定しない状態でカメラ撮影を行いました。リアカメラの静止画最大サイズは4160×3120ピクセル(4:3)ですが、何も設定しないで撮影したところ3840×2160ピクセル(16:9)となります。またフロントカメラは2560×1440ピクセル(16:9)となります。こちらを当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」のライブドアブログにアップし、1280×720ピクセルに圧縮されたものが今回の作例です。

◯物や人を撮影

銅像を撮影



福島県柳津町非公式マスコット赤べこちゃんを撮影



フロントカメラで撮影

さまざまな物や人を背面のリアカメラとフロントカメラでそれぞれ撮影しました。リアカメラもフロントカメラも概ねクセが無く素直な発色に見えます。

なお、フロントカメラはタイマー撮影の際、フロントカメラ近くにカウントダウン表示をして、カメラに目線を合わせやすくしたり、画面を白くしてレフ板のような形で肌の色を少し綺麗に写したりといった便利機能もあります。

◯風景を撮影

街路樹を撮影



虹を撮影(車の部分を一部加工しています)



逆光で紅葉した木々を撮影

さまざまな風景を撮影してみました。逆光撮影した紅葉した木々や、虹も鮮やかに写っています。

◯近接撮影

花を撮影



料理を撮影

野外で花を撮影したり、屋内で料理を撮影したりといった形で近接した物を撮影しました。こちらも色合いは素直な印象です。

◯苦手なシチュエーション

やや暗い屋内撮影でフォーカスが合わなかった写真



夜景撮影でフォーカスが合わなかった写真



画面をタッチしてビルにフォーカスを合わせた写真

ここまで見てきて色合い自体はまずまずといった印象ですが、AQUOS senseのカメラの弱点はオートフォーカスの遅さです。暗い屋内、夜景などいわゆるスマートフォンのカメラが苦手とするシチュエーションでは、うまくフォーカスが合わずぼんやりした失敗写真になるケースがよくありました。

フォーカスが合わない時は、フォーカスを合わせたい場所に画面をタッチすれば合いますが、ハイスペックなスマートフォンのオートフォーカスに慣れた人は不満を感じるかもしれません。

◯動画撮影

動画リンク:https://youtu.be/SYHPpJyL9XA

今度は動画撮影をしてみました。こちらも良い発色で綺麗に撮れる印象ですが、少しフォーカスを合わせるのが遅くなる場面も見られました。

AQUOS sense SHV40でさまざまな写真・動画を撮影してみましたが、概ね発色は素直で良い印象で、IGZOフルHD液晶の綺麗さも手伝って、画面上で写真は綺麗に見えます。ただ、カメラが苦手とするシチュエーションではオートフォーカスがうまく合わなかったり、遅かったりといったケースがありました。こうした部分を割り切れるかどうかで、カメラの評価が変わってくると思います。割り切れないのであればもっとハイスペックなスマートフォンなど、別な選択肢を考えた方が良いでしょう。

ただ、何より起動が速いので気軽にパシャパシャと発色の良い写真が撮れて、トイカメラ感覚で使うには非常に良いと思います。とにかく画質にはこだわりたい、オートフォーカスも速くなくては嫌だ、という人以外であれば、非常に使い勝手の良いカメラです。この安さでこれだけの写真が撮れるのであれば、お買い得ではないでしょうか。



記事執筆:こば


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