Image: Mugendai(無限大)

どんなことにも応用できる考え方です。

ここ10年、および数年という単位に区切っても、われわれが受け取る情報の量は爆発的に増え続けています。確かに便利になるのはとても嬉しいことですが、残念ながら現在はウソの情報が蔓延し始めているのも事実です。実際に昨年のアメリカ大統領選挙でも、フェイクニュースが与えた影響は決して小さくなかったとの報告もあります。

真偽不明の情報に振り回されないため、われわれはどうすべきなのか。IBMのWebメディアMugendai(無限大)では、元TBSキャスターとして活躍された下村健一さんが、そんな疑問へのひとつの回答を示してくれていました。

「人里にサルが現れた」でもそれって本当? キャスター時代に付け加えたひとこととは

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現在は白鷗大学客員教授である下村さんがまだTBSのキャスターだった頃、人里にサルが現れたニュースを報じたことがありました。その時、下村さんはただニュースを伝えるのではなく「でも今頃、サル界のニュース番組では、『サル里に人が出た』と言っているかもしれませんね」というひとことを付け加えたのだそうです。

「こうした逆の視点をポンと加えると、単なる害獣レポートのニュースが野生動物と人間の共生といったテーマへと広がる」と指摘する下村さんは、ニュースを見る際にはとにかく「視野を広げる」ことを推奨しています。

意図的に捻じ曲げられた情報がある。フェイクニュースを見破るために気をつけたい4つのこと

情報の波に溺れ、誤った情報を真に受けてしまう。ある程度の知識と経験がある大人はまだしも、特に情報への免疫が低い子どもたちを心配しているという下村さんは、小中学生を対象に「メディアリテラシー」を高める特別授業を行っているそうです。授業では、時事的なニュースを交えながら、情報に触れる際に意識しておきたいことが伝えられているのだとか。下村さんは以下のように語っています。

ニュースの中にはいくつもの落とし穴があります。1つ目が、送り手の勘違いなど、悪意なく伝えられる “誤報”。そして2つ目は、歯切れの良い意見や巧みな言葉でいかにも事実のように語られる“虚報”です。(中略)“事実”であっても一面的だったり、偏っていたり。このようにいろいろな情報が交錯している中で、1つの情報にはいろいろな見え方があることをぜひ知っておいてください。

そんな下村さんは、実際に「新しい情報に接した時に心がけたいこと」として、以下の4つを挙げています。

 1:まだ分からないよね?

 2:事実かな、意見・印象かな?

 3:他の見え方もないかな?

 4:隠れてるものはないかな?

子どもたちに向けられた内容とはいえ、大人でもぜひ心に留めておきたい考え方ではないでしょうか。

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インタビューでは、情報の受け手だけではなく発信者としての心構えについても語っている下村さん。仲間内での会話を「水鉄砲」、インターネット上での発信を「大陸間弾道ミサイル」に例え、その本質の違いを指摘しています。

その他にも、大きな冤罪未遂事件となった松本サリン事件当時の「伝える側」としての思いや、尊敬する池上彰さんと比較し、自らを「井戸を掘る」仕事と例えるなど、日本人のメディアリテラシー向上に尽力する下村さんの思いは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。

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Source: Mugendai(無限大)

(渡邊徹則)