11月2日から5日にかけて生配信された、元SMAP3人の特別番組「稲垣・草なぎ・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」が大きな話題を呼んだAbemaTVが、満を辞してオリジナル連続ドラマに進出。その第1弾となる作品『#声だけ天使』が2018年1月15日より配信される。

参考:AbemaTV初オリジナル連続ドラマ『#声だけ天使』 菅沼久義、さくらしめじら追加キャスト発表

 劇団扉座主宰の横内謙介が原作・脚本を手がけた完全オリジナルドラマとなる本作は、アニメの聖地・池袋を舞台にした青春群像劇。ユーザーから届いたリクエストメッセージに声をあてて贈り届けるボイスサービスサイト「イケてるボイスサービス(仮)」を立ち上げた、声優に憧れ上京してきた主人公・ケンゾウと、同じ志を持つ4人の仲間の、友情と純愛、挫折と希望が描かれる。

 総製作費3億円以上という本作のキャストには、オーディションで選び抜かれたというフレッシュな面々が名を連ねている。主人公ケンゾウを演じのは、約1000人の中から初主演の座を勝ち取った亀田侑樹。映画『斉木楠雄のΨ難』や『帝一の國』などの作品に出演してきた亀田が、“声がいいわけでもなく、芝居がうまいわけでもない”、元気が取り柄の単細胞なイケボイのリーダー、ケンゾウを瑞々しさ溢れる等身大の演技で熱演。いい意味で“どこにでもいるような、悩みを抱えた若者像”を体現している。いささか突発的な行動を取ってしまうケンゾウに感情移入ができてしまうのも、亀田の演技によるところが大きいだろう。

 主演の亀田をはじめ、今後の活躍にも期待が高まる注目の若手が脇を固めているのにも注目だ。映画『怒り』での存在感溢れる演技が話題を集めた佐久本宝をはじめ、『あさひなぐ』の松本妃代、『無伴奏』の仁村紗和、『全員死刑』の清水葉月、ドラマ『民衆の敵』の今田美桜らが出演。正直、知名度はまだそこまで高くはないが、才能溢れる若手を中心としたチャレンジングなキャスティングからは、地上波のテレビドラマにはできない、質の高いものを生み出そうとする“AbemaTVらしさ”を感じ取ることもできる。

 1月15日に配信される第1話では、「イケてるボイスサービス(仮)」を立ち上げるも、ただ一人リクエストが届かなかったアクター名「まごころ王子」ことケンゾウの元に、さくらというユーザーからついにリクエストが届き、妄想が膨らんだケンゾウが彼女に恋に落ちてしまう模様が描かれる。第1話から出会いと別れ、恋と友情、そして喜怒哀楽に満ちたケンゾウら登場人物たちの感情の揺れ動きがスピーディーに展開。全10話で物語がどのような結末を迎えるのか、その行方も気になるところだ。

 なお、AbemaTVは、オリジナル連続ドラマ第2弾として、ロバート秋山竜次主演の『やれたかも委員会』を1月27日より配信することもすでに発表済み。今後、地上波や定額動画配信サービスのオリジナルドラマにとって驚異的な存在になるのか。その動向にも注目したい。(宮川翔)