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もくじ

ー新型Aクラス 2タイプのリアサス
ーステアリング、静粛性 これだけ変わる
ー現行型の問題点 視界は?
ー新型Aクラス 同乗試乗

新型Aクラス 2タイプのリアサス

来年3月に正式発表されるメルセデス・ベンツAクラス。現行型と大きく変わるのは、2種類の異なるサスペンションが与えられることだ。

同社の小型車試験チームを率いるヨッヘン・エックのインタビューと、彼が運転する新型Aクラスの同乗試乗をレポートしよう。


新しいAクラスのサスペンションは、フロントはマクファーソン・ストラットで統一されている。一方、リアは

・ローエンド仕様:新開発のトーションビーム
・ハイエンド仕様:改良型のマルチリンク

という2種類が用意された。後者は3代目Aクラスに搭載されたものがベースとなっている。
 

ステアリング、静粛性 これだけ変わる

「乗り心地の改善が必要だと考えていたのです。2種類のサスペンションについて、ブッシュのチューニングと動的性能の作り込みに時間をかけました。ボディのねじれ剛性向上が、わたくし達の作業に大きく貢献しています」とエック。

剛性向上にくわえ、デッドニングを強化したことで、ノイズ、振動、ハーシュネスが大幅に改善したという。


電動機械式ステアリングは、固定レシオ/可変レシオの2種類が、モデルに応じて継続採用される。ただし、ラックのマウント位置を後退させるなど変更点は多い。

「軽くて、実にダイレクトなシステムです。現行型よりも路面からのフィードバックは豊かですよ。ステアリング・センターの精度が増しています。これは、オフセンターを緩慢にすることで出した味つけではありません。エンスージアストなら好きになってくれるはずです」
 

現行型の問題点 視界は?

視界確保も大きな改良ポイントだ。エックは、現行型の視界は「ちょっとばかり改善が必要」と認めている。

「新型ではAピラーがこの通りに細くなります。後席のウインドウも大型化されました。後席の見晴らし性が高まっていますよ」


新しいAクラスは、全長が長くなり、ホイールベースは30mm拡大する。車内は、Sクラスのようなワイドスクリーン・コクピットとなっており、最も高価なオプションを選べば10.3インチ・ディスプレイが搭載される。

ガソリン仕様は、5車種。これにA35、A45というパフォーマンスモデルがくわわる。ディーゼルは4車種が用意される。
 

新型Aクラス 同乗試乗


われわれが同乗を許されたのは、ディーゼル仕様のエントリーモデル、A160d。1.5ℓユニット搭載車をスウェーデン北部のアルビッツヤウルで試した。

助手席からのインプレッションとしては、現行モデルよりもスムーズで、コントロール性能が増しているように感じる。これは荒れた雪道に入ると顕著だった。


2種類のリア・サスペンションのうち、標準仕様のシングルレート・ダンパーを組み込んだトーションビームのモデルで、公道に出てくれた。

路面の凹凸をうまく吸収し、特にリアはバンプの突き上げもよく抑えられている。

快適性、静粛性、視認性のいずれもレベルアップしているが、最終判断は来年の正式発表後に、ステアリングを握るまで持ち越すことにしよう。