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いよいよ「つみたてNISA」がスタートしました。対象商品は2017年12月18日現在、135本(投資信託132本とETF3本)。金融庁が設定した条件をクリアし、長期の積立、分散投資に適したものだけが対象となっていますが、積み立てを始めようと考えるなら、まずはどんな商品がラインナップされているかを把握しておくことが必要です。

そこで2017年12月18日時点で対象となっている全商品を、タイプ別にご紹介します。

○「つみたてNISA」の対象商品のほとんどはインデックス型

対象となる商品を大きく分けると、市場全体の指数に連動するインデックス型と、運用担当者が運用方針や相場観に基づいて投資する銘柄を決め市場平均よりも高い収益率を目指すアクティブ型があります。「つみたてNISA」は長期・積立・分散投資に適した商品が選ばれているため、135本のうち120本はインデックス型です。

インデックス型の場合、商品が違っても対象となる指数が同じならば同様の値動きをしますから、まず対象となる指数の内容を理解しておきましょう。「つみたてNISA」の対象商品としては33本がラインナップされていますが、指数として分けるとこの3つになります。

■国内の指数

●TOPIX→東京証券取引所一部に上場しているすべての銘柄を対象にした株価指数。Tokyo Stock Price Indexの略。

●日経225(日経平均株価)→東京証券取引所一部に上場している銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数。

●JPX日経400インデックス→東京証券取引所に上場する銘柄の中から流動性や規模にくわえ、ROE(自己資本利益率)やコーポレートガバナンス(企業統治)などグローバルな投資基準に求められる諸条件を満たした400銘柄で構成される株価指数。

海外の場合も商品は36本ありますが、指数の種類としては下記の8つです。

■海外の指数

●MSCI ACWI Index→米国のMSCI Inc.(ニューヨークに本拠地を置く、世界中の投資家に投資情報を提供する会社)が算出する、世界の先進国・新興国株式を対象にした指数。ACWIはAll Country World Indexの略。世界の株式の時価総額の約85%をカバーしている。

●FTSE Global All Cap Index→英国FTSE(ロンドン証券取引所が100%出資する、インデックスの構築と管理をする独立企業)が算出する、世界の株式を対象にした指数。大型・中型株だけでなく小型株も含み、全世界の株式時価総額の約98%をカバーしている。

●MSCI World Index→米国のMSCI Inc.が算出する、日本を含む世界の先進国の株式を対象とした指数。

●S&P500→S&P Dow Jones Indices(株価指数や債券指数など、金融市場指数を幅広く提供するインデックス・プロバイダー)が算出する、アメリカの証券取引所に上場された代表的な500銘柄で構成される株価指数。

●CRSP U.S. Total Market Index→CRSP(シカゴ大学 証券価格調査センター)が開発した、米国株式市場に上場する大・中・小型株式、約4000銘柄から構成される株価指数。米国株式時価総額のほぼ100%をカバーしている。

●MSCI Emerging Markets Index→米国のMSCI Inc.が算出する、新興国株式を対象とした時価総額ベースの株価指数。

●FTSE Emerging Index→英国FTSEが算出する、新興国の投資可能時価総額の96%以上をカバーする株価指数。

●FTSE RAFI Emerging Index→新興国の上場株式を対象に、株主資本、キャッシュフローなどのファンダメンタル指標に着目して算出した指数。

○手間を掛けずにリスクを分散するならバランス型

市場全体など指数に連動するといっても、投資商品ですから値動きには波があります。大きく値下がりするリスクを、より減らすためには複数の資産に分散して運用することが有効です。

それを、ひとつの商品で実現してくれるのがバランス型。ただしバランス型といっても含まれる資産や種類は商品によって異なり、つみたてNISAにも2指数から8指数まであります。商品を選ぶ際は、どんな資産の、どの指数に連動するインデックスを組み合わせているのかを必ず確認しましょう。

○より積極的な運用を目指すならアクティブ型

アクティブ型とひとことでいっても、投資対象は「日本株式」「世界株式」「株式・公社債」など、様々なものがあります。インデックス型のように連動する指数はありませんが、金融庁の厳しい条件をクリアし、これまで実績を上げている商品ばかりがラインナップされています。

とはいえ、これからも同様とは限りません。投資を考える場合は目論見書などで投資対象や運用方針を確認し、きちんと理解できるものを選ぶことが重要です。

○どこの金融機関でも、すべての商品を買えるわけではない!

「つみたてNISA」を始めるには、口座開設をしなくてはいけません。その際に確認しておきたいのが、口座を開設しようとする金融機関で自分が買いたい商品を取り扱っているかということ。

ネット証券の多くはすべての商品を取り扱う方針のようですが、大手の銀行や証券会社は選びやすさの観点から商品を絞り込んでいますから、買いたい商品が決まっている場合は、自分が買いたい商品を取り扱っているかどうかを事前に確認することを忘れずに。

※記事中の商品は2017年12月18日現在のラインナップです。

○鈴木弥生

編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。