韓国のハイテク産業は世界的にも認められているが、その背後には大きなリスクが潜在している。資料写真。

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2017年12月26日、英紙フィナンシャル・タイムズによると、韓国のハイテク産業は世界的にも認められており、韓国政府も技術開発に力を注いでいるが、その背後には大きなリスクが潜在しているという。

韓国では基礎研究分野への投資は国の公共研究開発予算の36%(2015年)を占め、韓国科学技術政策研究院の専門家は、「資源の乏しい国として工業分野や研究開発に力を注ぐことの重要性は共通の認識となっている」と話す。

韓国政府はIT分野に多額を投じ、サムスンやLG電子といった大手ハイテク企業を後押し。韓国はメモリーや液晶パネル、スマートフォンなどの分野で国際的なマーケット・リーダーとなっている。

しかし、巨大総合企業を中心とする研究開発には欠点もある。業界に詳しい人物は、韓国には明確な意図を持たない「ブルー・スカイ・イノベーション」が欠如していると嘆く。とりわけソフトウエアやサービスの分野に顕著で、新たな発想を生み出すスタートアップ企業が韓国には極めて少ないと指摘する。

また、「製造業にばかりフォーカスした財閥中心の研究開発のやり方では、第4次工業革命は起こしようがない」との声や、「失敗が許されず、短期間で結果を出さなければならない社会では、われわれはいつまでたっても先頭に立てない」との声もある。

より多くのイノベーションを起こす国にするには、従順さの求められる社会的価値観や、硬直化した教育システムなどを変えていく必要があるだろう。(翻訳・編集/岡田)